この記事では、他の外部音源に影響を与えるモジュラーエフェクトチェーンとして機能するように、Reaktor Blocksを設定する方法について説明します。
この記事で説明されている設定例の概要については、Komplete TruTorialsの動画Modular Manglingをご参照ください。
モジュールをインサートする
- Reaktor 6を起動し、サイドパネルからLibrary > Reaktor Blocksを開きます。
注意:Libraryタブが表示されていない場合は、Reaktor画面上部にあるEDITボタンをクリックして編集モードを有効にしてください。
- UtilフォルダからMIX-Mix 4.ismをダブルクリックして、4トラックミキサーモジュールをインサートします。モジュールはいつでも並べ替えることができますが、デフォルトではアンサンブルのパネルに右から左に表示されるので、この場合はシグナルチェーンの「終わり」から始めるのが理にかなっています。
- この手順を繰り返して、さらに以下のモジュールをインサートします:
- Rounds Reverb (Rounds > EFX-Rounds Reverb.ism)
- Paul Filter (Modern > FLT-Paul Filter.ism)
- VCA (Bento Box > AMP-VCA.ism)
- Dual SKF Filter (Boutique > FLT-Dual SKF.ism)
- 2 × ADSR Envelope Modules (Bento Box > MOD-ADSR Envelope.ism)
- Clock Divider (Digilog > SEQ-Clock Divider.ism)
- Clock (Util > INT-Clock.ism).
- メイン画面上部にあるバーのNew breadcrumbをクリックして、アンサンブルのストラクチャーが表示されていることをご確認ください。
- ストラクチャー内のモジュールをドラッグ&ドロップして、下図のように配置します。
モジュールの接続
モジュール同士を接続するには、一方のモジュールの出力から別のモジュールの入力にドラッグ&ドロップするか、その逆を行います。接続を取り消すには同じ手順を繰り返します。次のステップでは、それぞれの接続を1つ1つ詳しくご説明します。
- ClockモジュールのGate OutをClock DividerのGate Inに接続し、ClockモジュールのReset出力をClock DividerのReset Inに接続します。
- Clock DividerのGate 1 OutをADSR EnvelopeモジュールのGate Inに接続し、Clock DividerのGate 2 Outを他のADSR EnvelopeモジュールのGate Inに接続します。
- 一つ目のADSR Envelopeモジュールの出力は、3つの異なる入力を同時に供給しますので、このOutをDual SKF FilterのFMとMod AのIn、およびVCAモジュールのMod A Inに接続します。
- 他のADSR EnvelopeモジュールのOutを、Paul FilterのMod A Inに接続します。
- Dual SKF FilterのOutをVCAモジュールのInに接続します。
- VCAモジュールのOutをPaul FilterのIn、Rounds ReverbのIn LとIn Rに接続します。
- Paul FilterのOutをMix 4モジュールのIn 1LとIn 1Rに接続します。
- Rounds ReverbのOut LとOut Rを、Mix 4モジュールのIn 2LとIn 2Rに接続します。
- Out LとOut Rをアンサンブルのメイン出力モジュール(ストラクチャーの右側にあるOutという名前の2つのオブジェクト)に接続します。
正しく接続されたアンサンブルは、下図のような状態となります:
Using the Ensembleアンサンブルの使用
- 左上にあるReaktorロゴの隣にある矢印をクリックしてFile > Save Ensembleを選択し、アンサンブルを保存します。
- ホストアプリケーションのシンセサイザーやオーディオを含むトラックに、エフェクトプラグインとしてReaktor 6 Fxをインサートします。
- Fileメニューから先ほど作成したアンサンブルを開きます。
- アンサンブルのメインインプットモジュールを、Dual SKF FilterのInに接続します。
- モジュラーエフェクトチェーンが使用可能な状態となりました。さまざまなパラメータをモジュレートし、ClockやClock Dividerモジュールからモジュレーションのタイミングとスイングを調整してお試ください。
注意:アンサンブルがサウンドを出力するためには、VCAモジュールのLEVELパラメータを0以上の値に設定する必要があります。このパラメータを調整するには、パルスエフェクトから始めるのが良いでしょう。