この記事では、オリジナルのサウンドをレイヤー化し、パラメータをランダム化することでドラムキットを作成する方法についてご説明します。
この記事で説明している設定例の概要については、Komplete TruTorialsの動画Roll the Diceをご参照ください。
Polyplexにサンプルをインポートする
- Polyplex画面上部にある波形アイコンか、F6キーを押して、サンプルマップエディタを開きます。
- サンプルマップエディタの上部には、使用可能なすべてのサンプラーモジュールをリストしたドロップダウンメニューがあります。既存のサウンドを上書きせずにオリジナルのサンプルをインポートするには、Userを選択します。
- Reaktor 6サイドバーのFilesタブから、サンプルが格納されているフォルダを参照します。
- サウンドの範囲を選択し、サンプルマップ上にサンプルをドラッグします。このウィンドウの上部にサンプルをドロップすると、サンプルごとに大きなゾーンが作成され、複数の鍵盤にマッピングされます。このチュートリアルでは、各サンプルを1つの鍵盤にマッピングするよう、サンプルをウィンドウ下部にドロップします。
- 各タイプをクリックし、ドロップダウンメニューからSOUND 1の各レイヤーをUserに設定します。
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SUBTYPEの値を、サンプルがマップされている鍵盤の範囲と一致するように設定します。たとえば、サンプルマップ(C-2)の左端から50のサンプルをそれぞれ1つづつの鍵盤にマッピングした場合、各レイヤーの範囲を0〜50に設定する必要があります。これにより、パラメータが後でランダム化される際に「空の」鍵盤が選択されるのを防ぎます。
- サンプルを含めたい各サウンドに対して、この操作を繰り返します。
注意:サウンドのすべてのレイヤーをUserに設定する必要はありません。ご自身のサンプルを他のタイプと組み合わせて、より個性的なバリエーションのビルトインサウンドを作成することもできます。
ランダムキットのバリエーションを作成する
- Polyplex画面上部にあるさいころアイコンを使用して、キットのサウンドのさまざまなパラメータを即座にランダム化することができます。このプロセスは、満足のいく結果が得られるまで繰り返すことが可能です。
- ダイスアイコンの右側にあるキーボードは7つのスロットを表し、その中に作成したキットのバリエーションを保存できます。 右にあるコピー&ペーストアイコンを使用してランダム化したキットを新しいスロットにコピーし、さいころアイコンをクリックして、このキットの新しいバリエーションのサウンドをランダム化します。
- 各スロットに新しいバリエーションのキットが充填されるまで、この操作を繰り返します。
MIDIでキットのバリエーションをサイクリングする
キット間をサイクリングする際は、以下の点を考慮してください:
- デフォルトで、Polyplexキットの8つのサウンドは標準MIDIキーボード上で中央のC(C4)からトリガーされ、各白鍵はC5までが単一のサウンドに割り当てられます。Komplete Kontrol SシリーズキーボードでPolyplexをコントロールする場合、これらのキーの色はPolyplexの各サウンドに割り当てられた色に対応します。
- 下のオクターブ(デフォルトでC3〜B3)は、キットのバリエーションを切り替えるために使用されます。Komplete Kontrol Sシリーズキーボードでは、この範囲は赤で表示されます。
- オンザフライでキットのバリエーションを切り替えるには、シーケンサーにC4-C5の範囲でシーケンスを記録し、C3-B3の範囲でノートを演奏しながらキットのバリエーションを切り替えます。