MASCHINE 2をInternal Mixing ModeのTRAKTORと併用する設定にした場合、TRAKTORのデッキにMASCHINE 2の出力をルーティングする方法が便利です。この方法ではMASCHINE 2のサウンドや録音にTRAKTORのエフェクトを適用でき、MASCHINE 2を含む全体の演奏をTRAKTORのMix Recorderに録音することが可能です。
なお、このセットアップを実現するにはTRAKTORで使用しているオーディオインターフェースの空き入力に、MASCHINE 2のオーディオインターフェースからの出力を割り当てる必要があります。この例では、MASCHINE 2用オーディオインターフェースとしてKOMPLETE AUDIO 6を、TRAKTOR用オーディオインターフェースとしてTRAKTOR KONTROL S4を使用して説明します。
注意:MASCHINE 2の出力用としてコンピュータの内蔵サウンド出力を使用してTRAKTOR用オーディオインターフェースのインプットに接続することもできますが(1/8'' (3,5 mmジャック) からStereo RCAコネクタへ接続)、高パフォーマンス、レイテンシーフリーオーディオストリーミング環境のために、プロフェッショナルオーディオインターフェースを使用されることをお勧めします。
MASCHINE 2のオーディオ出力を設定する
- MASCHINE 2を起動し、メニューバーからPreferences > Audioを開きます。
- Routings > Outputsで、MASCHINE Out 1 LとMASCHINE Out 1 Rをオーディオインターフェースの空き(ステレオ)出力チャンネルに割り当てます。下図の例では、KOMPLETE AUDIO 6オーディオインターフェースの出力チャンネル(Main Output LとMain Output R)を割り当てています。
注意:特定のGroupやSoundのみを出力する場合は、あらかじめ各GroupやSoundのOutputセクションで設定が必要です。詳しくはMASCHINE 2マニュアルをご参照ください。
TRAKTORでAudio Inputをルーティングする
- TRAKTORで使用するオーディオインターフェースの空いているインプットチャンネルと、MASCHINE 2で設定したオーディオインターフェースの出力チャンネルを接続します。下図の例では、KOMPLETE AUDIO 6のOutput Channel AをTRAKTOR KONTROL S4のInput Channel Cに接続しています。Input Channelの隣にあるスイッチは、PhonoではなくLineに設定されていることをご確認ください。
- TRAKTORのPreferences > Input Routingで、両方のオーディオインターフェースが接続されたチャンネルをTRAKTORの空いているInput Deckに割り当てます。下図の例では、Input Deck CにTRAKTOR KONTROL S4のInput Ch C leftとInput Ch C rightを割り当てています。
- Preferences > Decks Layoutで、Deck CのDeck FlavorをLive Inputに設定します。
これでMASCHINE 2から入力されてくる音がTRAKTORのDeck Cに直接ルーティングされます。対応するデッキのボリュームフェーダー、EQ、フィルター、エフェクトを、通常のトラックデッキ同様に使用してコントロールすることが可能です。