この記事ではMaschine 2のブラウザにReaktorアンサンブルを追加する手順を説明します。また、Maschine 2でアンサンブルの表示を最適化する方法もあわせてご案内します。この記事で説明する手順はUserアンサンブルとLibraryアンサンブルの両方に対して適用されます。ここでは例として、NIウェブサイトReaktor User Libraryからダウンロード可能なRE-201 Space Echoテープディレイエフェクトを使用して説明します。
重要事項:この記事の手順を実施するにはReaktor 5.9.0またはそれ以降のバージョンがインストールされている必要があります。
Reaktorでアンサンブルを最適化する
アンサンブルに名前をつける
まずアンサンブルに名前をつけます。この時、Maschine 2ブラウザでReaktorサブバンクに表示させたい名前にします。この例では、読み込んでいるRE-201 Userアンサンブルを"RE-201 for Maschine 2"という名前に変更します。サブバンク表示名はアンサンブルストラクチャ画面で設定したShapshot Master Module名が反映されます。
- ReaktorをEditモードにします。
- ReaktorのPropertiesタブを開き、FUNCTIONタブをクリックします。
- Maschine 2ブラウザでReaktorサブバンクに表示させたいアンサンブル名をつけます。ここでは"RE-201 for Maschine 2"という名前に変更します。Maschine 2のサブバンクでは、ここで名前をつけたアンサンブルのSnapshotマスター名が反映されます。デフォルトでは、ここは元のアンサンブル名そのままになっています。
- この例のように、アンサンブル名を変更した後は、Propertiesタブの下のほうにある「Set As Master」ボタンをクリックしてください。これによって、このSnapshotがマスターとして設定されます。
InstrumentまたはEffectとしてReaktor アンサンブルをタグ付けする
サブバンク名が設定できたら(この例では「RE-201 for Maschine 2」)次に、このSnapshotをInstrumentまたはFXとしてタグ付けします。
- SnapshotメニューからインストゥルメントのSnapshotを選択します。(この例では"RE-201 for Maschine 2")
- EditドロップダウンメニューからShow Meta Infoを選択します。
- Snapshot名(この例ではMy RE Snapshot 1、My RE Snapshot 2)の隣にTypeカテゴリが表示されます。Snapshotを右クリックし、表示されたNI Meta Infoから、Snapshotに付けたいタグを選択します。RE-201はエフェクトに該当しますので、ここではEffectを選択します。アンサンブルがインストゥルメントに該当するの場合は、Instrumentを選択してください。また、両方該当する場合は、Bothを選択してください。Noneを選択した場合は、Reaktor SnapshotはMaschine 2ブラウザには表示されません。
- この手順をMaschine 2ブラウザに追加したいすべてのSnapshotに対して繰り返します。Bank内のすべてのSnapshotを一度にタグ付けしたい場合は、Bank名の上で右クリックすると、一括でタグ付けを行うことができます。(スクリーンショットをご参照ください):
- これまでに加えた変更を保存するため、アンサンブルを保存してください。保存するには、ReaktorのFileメニューからSave Ensembleを選択します。
Maschine 2のデフォルトと追加プラグインの表示用にReaktorパネルセットを設定する(オプション設定)
Maschine 2とReaktor User アンサンブルの最適な統合のため、デフォルトと追加プラグインの表示を設定することができます。これらの表示はアンサンブルのパネルセットから自動的に反映されます。Maschine 2でアンサンブルのデフォルトと追加プラグインを表示させるには、2つのパネルセットを作成する必要があります。 この図では、Maschine 2でのデフォルト表示として最初のパネルセットを設定しています。
次の図では、追加表示として2番目のパネルセット設定しています。ここでは追加パネルセットとして、Spring Tank設定モジュールの表示も有効にしています。
注意:このステップを省略すると、Maschineには最後にアンサンブルを保存した時に選択されている最初のパネルセットのみが表示されます。アンサンブルに2つ以上のパネルセットが設定されている場合は、Maschineは最初の2つのみを認識します。
Maschine 2データベースにReaktor Userアンサンブルディレクトリを追加する
UserアンサンブルをMaschine 2に最適化するここまでの設定が完了したら、Reaktor 5を終了しMaschine 2を起動します。次に、User アンサンブルライブラリフォルダを、Maschine 2にUserライブラリとして追加します。最後に、Maschine 2ブラウザに変更を反映するため、フォルダを再スキャンします。
- Maschine 2のPreferencesからLibrary > Userを開きます。Reaktor Userライブラリフォルダが一覧に表示されていない場合は、Addボタンをクリックし一覧に追加します。
- Addボタンをクリックすると、Macの場合はFinderウインドウが、Windowsの場合はエクスプローラウインドウが表示されます。ここで、追加したいReaktor Userフォルダを選択し、Chooseをクリックします。
デフォルトでは、Reaktor Userフォルダは下記の場所に格納されています。:- Mac OS: Macintosh HD > Users > *ユーザ名* > Documents > Native Instruments > Reaktor5
- Windows: C: > Users > *ユーザ名* > My Documents > Native Instruments > Reaktor5
- Maschine 2 UserディレクトリにReaktor Userフォルダを追加できたら、Preferencesウインドウ下部にあるRescanボタンをクリックし、再スキャンを実行します。これで、フォルダ内の情報がMaschine 2に反映されます。Reaktor UserディレクトリがすでにMaschine 2 Userディレクトリ一覧に存在していた場合でも、新しく追加したメタデータ(例:「Instrument」「FX」「Both」などのタグ情報)を反映させる必要があるため、この再スキャンは必須ですのでご注意ください。
- 上記の設定がすべて終わったら、Preferencesを閉じ、Maschineのブラウザに戻ります。ライブラリのFXセクションを開き、Userアイコン(人の形をした小さなボタン)をクリックします。ここで、Reaktor Bank内のサブバンクにUserアンサンブル - 今回の例では"RE-201 for Maschine 2"が表示されるはずです。また、UserアンサンブルのSnapshotがBrowserのUser FXセクションに表示されます。:今回の例ではMy RE Snapshot 1と2が表示されます。