この記事ではMASCHINE 2.0の主要構成と用語をご紹介します。下記のリストでは最も重要なコンセプトと名称についての概要をご説明します。下記のリストの様々なトピックに関するより詳しい情報は、MASCHINE 2.0のアプリケーションフォルダ内にある製品マニュアルをご参照ください。
ブラウザ
ブラウザは、MASCHINEプロジェクトの要素すべてにアクセスするためのフロントエンドです:
- プロジェクト
- グループ
- サウンド
- インストゥルメンツ
- エフェクトプリセット
- サンプル
これらは各部へのアクセスを容易にするため、タグ付けされた上で格納されています。MASCHINEのファクトリーライブラリは、既にインストール済みのNative Instrumentsの他のファクトリーライブラリ同様、完全にタグ付けされており、またご自身のファイルをライブラリにインポートしてタグ付けする事も可能です。
プロジェクト
プロジェクトは、楽曲に必要なすべてのデータが含まれたものです:グループとパターン、すべてのシーンや設定、モジュレーション、エフェクト、ルーティング、サウンドとサンプルなど、これは言わばMASCHINEの全状態のスナップショットのようなものです。
サウンド
サウンドは、MASCHINEサウンドの内容のすべてを構成する要素です。 各サウンドは無制限に使用可能なプラグインから構成され、選択されたグループの各サウンドは、ハードウェアコントローラーの16個のパッドにそれぞれ割り当てられており、パッドを押す事でサウンドを再生する事が出来ます。
グループ
一つのグループは16のサウンドスロットから構成されます。 個々のサウンドに適用するエフェクトプラグインに加え、グループ自体にもエフェクトをインサートする事が可能であり、それらはグループ内のすべてのサウンドに影響します。 グループはさらに16パターンごとのバンク内に、グループ化されたパターンを無制限に作成する事が可能です。
パターン
パターンはグループからのサウンドを再生するシーケンスです。パターンはグループに属し、グループのデータとして保存されます。
すべてのシーン内で、各グループ毎にどのパターンを再生するか選択する事が可能です。
シーン
シーンは異なるグループによるクリップの組み合わせです。 各クリップはグループ内の特定のパターンを参照し、一つのシーン内で各グループ毎に一つのクリップを配置する事ができます。シーンはアレンジャー内にあり、ここでアレンジメントを完成させたり、ライブ演奏中に曲の異なるパーツをトリガーする事が出来ます。
イベント
イベントは、パターンを構成する個々のドラムヒットやノートを意味し、パターンエディタ上ではイベントエリア上に長方形のブロックとして表示されます。パターンエディタの表示設定により、全サウンドスロットのイベントを表示したり(グループビュー):
選択しているサウンドスロットのイベントのみを表示する事も可能です。(キーボードビュー):
プラグイン
各サウンド、各グループ、マスターでは無制限にプラグインを扱う事が可能です。プラグインはインストゥルメントもしくはエフェクトであり、MASCHINE内蔵のものも含めたNative Instruments 製(インストゥルメントまたはエフェクト)プラグインとサードパーティ製(VST/AU)の外部プラグインとで区別されます。サウンドの一番目のプラグインスロットにはインストゥルメントとエフェクトプラグインをロードする事が可能で、サウンドの他のプラグインスロット、またはグループ、マスターのプラグインスロットではエフェクトプラグインのみを使用できます。各レベル (Sound、Group、Master) においてプラグインは積み重ねられた順にオーディオを処理します。
エフェクト
MASCHINEは多くのエフェクトを内蔵プラグインとして備えています。また、Native Instruments製やサードパーティ製VST/AUエフェクトプラグインも使用する事が可能です。 各サウンド、各グループ、マスターで無制限のエフェクトをインサートエフェクトとして使用する事が可能であり、 柔軟なルーティングシステムでセンドエフェクト、マルチエフェクトやサイドチェーンを作成することができます。
ミキサー
ソフトウェアがMix表示の場合(Mixerアイコンのクリックで切り替わります)、サウンド、グループ、マスターはMixer上でチャンネルストリップとして表示されます。この表示ではサウンド、グループ、マスターのオーディオとMIDI両方のルーティングを直感的に操作する事が可能となります。新しいMix表示の下部ではプラグインストリップにより、フォーカスされたチャンネル(サウンド、グループ、マスター)にロードされたプラグイン(エフェクトやインストゥルメント)を視覚的にコントロールする事が可能です。またMASCHINEの内蔵プラグインは、各パラメーターを直感的にコントロールするために視覚的に表現され8ています。
サンプルエディター
MASCHINEでは内部や外部のオーディオ信号を、ご使用のオーディオインターフェイスを介してシーケンサーを停止することなく録音することが可能です。これはご自身のサンプルを録音したい場合や、MASCHINEを使用して作成したループを編集するのに便利な機能です。 録音されたオーディオ、サウンドに使用したいあらゆるサンプルに、様々な種類の非可逆処理を適用する事が可能です。