高周波のビープ音は、TRAKTORデッキを外部コントロールに使用されているタイムコードメッセージであり、Traktorに外部コントローラのピッチを認識させる為、高周波のビープ音として音声がコード化されたものです。もちろんプレイ中にはこの信号が聞こえるべきではありません。
スピーカーからタイムコード信号が聞こえる理由として、3つの可能性があります:
DJミキサーのPhono/Lineスイッチ
外部DJミキサーのPhono/LineスイッチがPhonoに選択されていると、オーディオインターフェースのマスターチャンネルからTRAKTORの音声信号が出力されずに、ターンテーブルから出力されているタイムコード信号が聞こえてしまいます。TRAKTORの出力を聞くには、外部ミキサーのインプットをPhonoからLine/CDに切り替えて下さい。
Live Inputデッキの選択
TRAKTORでLive Inputデッキの選択をした場合、TRAKTORはターンテーブルで再生されているヴァイナルレコードのオーディオ信号を出力します。これでDJプレイ中でも、TRAKTORで再生される楽曲ファイルから実際のヴァイナルレコードへ切り替えることが出来ます。Live Inputデッキが選択されている場合は、デッキは空欄で波形は示されません(スクリーンショットをご参照下さい):
ダイレクトスルーモード
ダイレクトスルーモードは、TRAKTOR AUDIO 6またはTRAKTOR AUDIO 10を外部ミキサーに接続した場合のみ、使用することが出来ます。ダイレクトスルーでは、外部オーディオ信号をサウンドカードの入力チャンネルに接続した際、ソフトウェアをバイパスすることが出来ます。入力されるオーディオ信号は、TRAKTORソフトウェアで処理されず、そのまま直接同じチャンネルの出力に送られます。タイムコード信号の入力チャンネルでダイレクトスルーを設定すると、タイムコードメディアの高周波ビープ音が外部ミキサーに送られてしまいます。