TRAKTORのヘッダーにあるLOADメーターは、利用可能なオーディオバッファが、現在オーディオデータを処理するためにどのくらい使用されているのかを示すものであり、コンピュータのCPU使用率を示すものではありません。表示される値は、TRAKTORがすべてのオーディオデータをリアルタイムに処理するために必要な時間と一致するものです。グラフ全体はオーディオバッファ全体のサイズを表しています。
注意:レイテンシーとオーディオバッファに関する詳細はこちらをご参照ください:What is Latency?
LOADメーターが赤くなる場合、コンピュータが割当てられたタイムフレーム、つまりオーディオバッファ内ですべてのオーディオデータを処理する事が出来ない事を意味しています。これはオーディオ再生時のノイズや音飛びといった問題に結びつく可能性があります。
こういったケースでは、オーディオバッファのサイズを増やす事が推奨されます。そうする事でコンピュータにすべてのオーディオ演算を処理するための時間がより多く与えられます。オーディオバッファ(レイテンシー)サイズの設定を変更する場所は以下となります:
- Mac: TRAKTOR Preferences > Audio Setup > Latency
- PC: ご使用オーディオインターフェースのASIO設定、例えばNative Instrumentsオーディオインターフェースのコントロールパネル
LOADメーターは可能な限り低い状態を維持する事が推奨されますが、メーターの赤い部分に達しない限り、50%程度の状態であれば特に問題なくTRAKTORを操作する事は可能です。ただし、TRAKTORの各機能がアクティブになっていない状態であっても、TRAKTORは常時その多くの機能に対してすべてのパラメータをリアルタイムで瞬時にコントロールするために必要な処理を事前に行っていますのでご注意ください。
高めのオーディオバッファ(レイテンシー)設定であるにも関わらずLOADメーターがクリッピングしてしまう場合は、ご使用のコンピューターがTRAKTORのシステム要件を満たしているかご確認ください。またベージ下部にリンクされた最適化の記事で解説しているように、コンピューターのシステムがオーディオ処理のために最適化されているかご確認ください。