Molekular のMorpherを使用すると、マウスのクリックやドラッグで軌跡を描いたり、変調させるポイント間の角度と半径を指定することによって、音を劇的に変化させることができます。
Morpher を割り当ててサウンドを変調させるには、下記の手順を実施してください。なお、この記事の下部にReaktorプリセットのサンプルファイルをご用意していますので、ダウンロードしてお使いください。
重要事項:このReaktorプリセットは、Reaktor 5 とMolekular フルバージョンでのみ開くことができます。Reaktor Player や Molekular DEMO版では開くことができませんので、ご注意ください。Reaktor 5 でこのプリセットを開くには、Reaktor 5 の File > Open Preset をクリックしてください。そしてあらかじめダウンロードしておいたファイル(拡張子は .nrkt)を選択し、CHOOSEをクリックしてください。
変調に使用するDSP を有効にする
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Morpher ボタンをクリックし、4つのDSPの状態を表示します。
- 変調させるユニットを選択するには、スイッチをONに設定します。この例では、 DSP 1 スロットにロードされたレゾネーターエフェクトReSonitarium のパラメータをMorpher に割り当てますので、ここではDSP 1 をONに設定します。
- Morpher ボタンを再度クリックして、割り当てモードを終了します。
変調Base とオフセットを割り当てる
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Save をクリックし、セーブモードに入ります。セーブモードに入ると、Saveボタンが点滅します。
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Baseをクリックして、現在のMolekularの状態を変調Baseとして保存します。 変調Baseの音質はMorpherの中心に視覚的に表現されます。
- 変調Baseにオフセットを保存するには、Saveをクリックして再度セーブモードに入ります。Saveボタンが点滅しはじめます。
- 変調させたいエフェクトユニットとモジュレーターのパラメーターを調整してください。 この例では、ReSonitarium のPitch パラメータを調整します。
- Molekularの状態を変調オフセットとして保存するするには、A、B、C、D いずれかの文字をクリックします。この例では、オフセットA をを選択します。
変調オフセットが保存され、音質が該当するアルファベットで視覚的に確認出来ます。 - 残りのスロットにオフセットを保存するには、B、C、D にも上記のステップを繰り返してください。
- カーソルを一つのポイントから別のポイントにドラッグして、Baseとそのオフセットの間を変調させます。音の変調は、画面上で軌跡が描かれるように視覚的に確認できます。
オフセットや変調Baseを削除する
- オフセットを削除するには、Clearをクリックし、クリアモードに入ります。Clearボタンが点滅を開始します。
- 該当するオフセットのアルファベットをクリックします。下図の例では、オフセットAを削除しています。この後、別のオフセットを割り当てることもできます。
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Baseと保存されたすべての割り当てを削除するには、Baseをクリックします。
変調の到達点を削除する
Morpher を割り当てた後、内容を変更したい場合は、割り当てたパラメータを個別に削除することが可能です。
- Clear をクリックし、クリアモードに入ります。
- クリアしたいパラメータ名をダブルクリックします。下図の例では FBとResoのラベル名をダブルクリックし、変調設定を削除しようとしています。
変調モジューレーション:Motion
Motion を使用する事で、マウスのクリックやドラッグで軌跡を描かなくても、自動的に変調させることができます。
- M1、M2、M3、M4 と表示されているいずれかのモジュレーション名をクリックし、選択します。
- 割り当てモードに入るために、ASSIGNボタンをクリックします。Molekular でモジュレーション割り当てを設定する方法に関する詳細は、こちらの記事をご参照ください。モジュレーションの深さを設定するスライダが、角度(左の数値)と半径(右の数値)のとなりに表示されます。
- スライダを上下に動かし、モジュレーション幅を記録させます。この例では、角度を変化させるために、LFO 1 を使用しています。
- ASSIGNボタンを再度クリックし、割り当てモードを終了します。
- 変調を開始するには、Motion ボタンをクリックします。
割り当てられたモジュレーションソースに従って、変調がオフセット間を自動的に移動します。