この記事では、KOMPLETE KONTROL SシリーズMK1キーボードでKOMPLETE KONTROLを使用するためにAbleton Live 9と10を設定する方法について解説します。これにより、トランスポートコントロール、トラック選択、自動トラックフォーカスなどの高度なホストインテグレーション機能を使用できるようになります。
ここで解説する機能には、Ableton Live 9.2.3以降とKOMPLETE KONTROL 1.9.0以降が必要となります。
注意:Ableton Liveを別のKOMPLETE KONTROLキーボード用に設定する場合は、対応するリンクをクリックしてください:
LiveをKOMPLETE KONTROL SシリーズMK1用に設定するには4つの手順があります。慎重に各手順に従ってください。
MIDI Remote Scriptをインストールする
このセクションでは、KOMPLETE KONTROL MIDI Remote ScriptをAbleton LiveのMIDI Remote Scriptディレクトリにコピーする方法をご案内します。これによってAbleton LiveはKOMPLETE KONTROLをコントロールサーフェスとして認識するようになります。
Mac
- Ableton Liveが起動していないことをご確認ください。
- 以下のフォルダを参照します:
Macintosh HD > ライブラリ > Application Support > Native Instruments > Host Integration > Ableton Live - 「_NativeInstruments」フォルダと「Komplete_Kontrol_Mk1」フォルダをコピーします。
- アプリケーションフォルダを開いてLive 9 (もしくは10)のアプリケーションアイコンを右クリックし、パッケージの内容を表示をクリックします。
- Ableton Liveのパッケージ内の「Contents > App-Resources > MIDI Remote Scripts」フォルダを参照します。
- コピーしておいたフォルダを「MIDI Remote Scripts」フォルダ内にペーストします:
Windows
- Ableton Liveが起動していないことをご確認ください。
- 次のフォルダを参照します:
C: > Program Files > Common Files > Native Instruments > Host Integration > Ableton Live - 「_NativeInstruments」フォルダと「Komplete_Kontrol_Mk1」フォルダをコピーします。
- Ableton LiveのインストールディレクトリにあるMIDI Remote Scriptsフォルダを開きます。デフォルトでは、以下のパスになります:
C: > ProgramData > Ableton > Live 9 (もしくは10) > Resources > MIDI Remote Scripts注意:ProgramDataフォルダは、隠しフォルダになっています。Windowsで隠しファイル/隠しフォルダを表示する方法につきましては、こちらの記事をご参照ください。
- コピーしておいたフォルダを「MIDI Remote Scripts」フォルダ内に貼り付けます:
KOMPLETE KONTROL Instrument Racksをインストールする
このステップでは、Ableton Liveユーザーライブラリに必要なKOMPLETE KONTROL Instrument Rackファイルをコピーする方法をご案内します。これによって、Ableton LiveはKOMPLETE KONTROLインストゥルメントラックを認識し、ブラウザに表示されるようになります。
Mac
- 以下のフォルダを参照します:
Macintosh HD > ライブラリ > Application Support > Native Instruments > Host Integration > Ableton Live - 「Komplete Kontrol VST.adg」と「Komplete Kontrol AU.adg」この2つのファイルを選択してから右クリックし、2項目をコピーを選択します。
- adgファイルをAbleton LiveのInstrument Rackフォルダにペーストします。デフォルトで、このフォルダは以下の場所にあります:
Macintosh HD > ユーザ > *ユーザ名* > ミュージック > Ableton > User Library > Presets > Instruments > Instrument Rack
Windows
- 以下のフォルダを参照します:
C: > Program Files > Common Files > Native Instruments > Host Integration > Ableton Live - 「Komplete Kontrol VST.adg」ファイルを右クリックし、コピーを選択します。
- adgファイルをAbleton LiveユーザーライブラリのInstrument Rackフォルダ内に貼り付けます。デフォルトではこのフォルダは以下の場所にあります:
C: > ユーザー > *ユーザー名* > ドキュメント > Ableton > User Library > Presets > Instruments > Instrument Rack
KOMPLETE KONTROL SシリーズキーボードでKOMPLETE KONTROLを使用するためにLiveを設定する
MIDIリモートスクリプトとインストゥルメントラックファイルが正しい場所にコピーできたら、Ableton Liveの環境設定でKOMPLETE KONTROLをコントロールサーフェスとして設定します。
重要事項:KOMPLETE KONTROLは64ビットのみの対応であるため、LiveのブラウザにKOMPLETE KONTROLを表示させるには、Ableton Liveも64ビット版が必要となります。インストールされているAbleton Liveの正確なバージョンを確認するには、メニューバーより Live > Liveについて をクリックしてください。32ビット版がインストールされている場合は、AbletonのWebサイトより、64ビット版をダウンロードし、インストールしてください。
- Ableton Liveを起動します。
- 環境設定のLink / MIDIタブを開きます。
- 空いているコントロールサーフェススロットに、ドロップダウンリストからKomplete Kontrol Mk1を選択します。
注意:この時Liveが自動的にMk1ではなくKomplete Kontrol Mk2を選択してしまう場合があります。この場合、リストからKomplete Kontrol Mk1を選んでください。
- 入力と出力にKomplete Kontrol DAW - 1を選択してください。
- Ableton Liveの環境設定のFile / Folderタブをクリックし、Audio Unitを使用するとVSTシステムフォルダを使用するがオンになっていることをご確認ください。オフになっている場合は、オンにした後、スキャンボタンをクリックして再スキャンを実施してください。この手順を省略した場合、KOMPLETE KONTROLが正常にAbleton Liveにロードされませんのでご注意ください。Ableton Liveにおけるプラグイン管理の詳細につきましては、こちらの記事をご参照ください。
注意:Windowsでは、プラグインソースとしてVSTフォーマットのみ使用可能であるため、「Audio Unitを使用する」オプションはありません。
LiveでKOMPLETE KONTROLをロードする
LiveでKOMPLETE KONTROLをロードするには、KOMPLETE KONTROL Instrument Rackを空のMIDIトラックにドラッグします。KOMPLETE KONTROL Instrument Rackは下記の名称になります:
- Komplete Kontrol VST.adg (VSTプラグインフォーマット)
- Komplete Kontrol AU.adg (Audio Unitsプラグインフォーマット, Macのみ)
これはAbleton Liveブラウザ上の次の場所に表示されます:
Instruments > Instrument Rack
ここではPlug-insからVSTのKomplete Kontrolをロードするのではなく、InstrumentsからInstrument RackのKomplete Kontrolをロードしていることをご確認ください。正しくロードしていない場合、こちらの記事の問題が発生することがあります。
Macユーザー向けの重要事項:同じAbleton Liveプロジェクトファイルの中で、KOMPLETE KONTROLのAUとVSTを混在させないでください。プロジェクト内のすべてのインスタンスで同じプラグインフォーマットを使用してください。そうでない場合、自動トラックフォーカスが正常に動作しませんのでご注意ください。