Cubaseにおいて、Native InstrumentsソフトウェアはVSTプラグインインターフェースを経由して使用するものとなります。CubaseでNIプラグインを使用するには、NIプラグインが格納されているフォルダをCubaseにスキャンさせる必要があります。この記事ではMacとWindows、両方のシステムでこれを行う方法をご説明します。
注意:Cubase 8.5は、32ビットプラグインと互換性がある最後のバージョンです。それ以降のバージョンはすべて64ビットプラグインのみの対応となっています。
Mac
Macコンピュータにおいて、VSTファイルは自動的に適切なフォルダにインストールされるため、NI製品をインストールする際にVSTフォルダを設定する必要はありません。VSTプラグインフォルダは以下の場所に格納されています:
- Macintosh HD > ライブラリ > Audio > Plug-Ins > VST
Cubaseは起動時に毎回このフォルダを自動的にスキャンして、インストールされている新しいプラグインを認識します。
Windows
NI VSTプラグインのインストール
Windowsコンピュータにおいて、VSTプラグインはハードディスク上のどこにでもインストールすることが可能ですが、Native Accessに表示されるデフォルトのインストールパスにインストールされることを強くお勧めします:
- C: > Program Files > Native Instruments > VSTPlugins 32 bit
- C: > Program Files > Native Instruments > VSTPlugins 64 bit
VSTプラグインを別の場所にインストールしたい場合は、こちらの記事で解説するように、インストール前にNative Accessでパスを設定することができます。
CUBASE 8でNIプラグインフォルダを追加する
VSTプラグインをどこにインストールされているかに関わらず、Cubaseの起動時にプラグインをスキャンさせるには、Cubaseで正しいVSTフォルダを設定する必要があります。
VSTプラグインのインストール場所が不明な場合は、Native AccessのInstalled Productsを開き、VSTプラグイン(MASSIVEなど)製品をクリックし、Installation Pathを選択して、VST32とVST64の場所をご確認ください。
Cubaseの64ビット版をご使用の場合はNIプラグインの64ビット版がインストールされているフォルダを追加する必要があり、32ビット版のCubaseをご使用の場合はNIプラグインの32ビット版がインストールされているフォルダを追加する必要があります。
Cubase 8でNI VSTフィルダを追加するには下記の手順に従ってください:
- Cubaseを起動して、デバイスメニューからプラグインマネージャーを選択します。
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プラグインマネージャーウィンドウの左下にある歯車アイコンをクリックして、VST 2プラグインパスの設定を開きます。
- VST 2プラグインパスの設定ウィンドウで、パスを追加ボタンをクリックします。
- ハードディスク上のプラグインが格納されているフォルダを選択してOKボタンを押します。この例ではCubaseの64ビット版を使用しているため、デフォルトのNative Instruments 64ビットプラグインフォルダであるVSTPlugins 64 bitを選択しています。Cubaseの32ビット版をご使用の場合は、ここでVSTPlugins 32 bitフォルダを選択する必要があります。
- Cubaseのプラグインパスとして、新しいパスがリスト表示されました。VST 2プラグインパスの設定ウィンドウでリストされたフォルダを選択した上で、すべてのプラグインフォルダを再スキャンボタンを押します。
- Cubaseで新しいプラグインが認識されたことが表示されます。OKを押して進みます。
- プラグインマネージャーウィンドウにNIプラグインがリスト表示されました。Reaktor、Kontakt、MaschineのようなインストゥルメントはVSTインストゥルメントタブに表示され、Guitar Rig、DriverなどのエフェクトはVSTエフェクトタブに表示されます。
プラグイン情報
プラグインマネージャーウィンドウでは、インストールされているプラグインの技術的な問題のトラブルシューティングの際に役立つ情報も確認できます。NIプラグインの情報を確認するには、下記の手順に従ってください。
- リスト上で情報を確認したいプラグインの名前をクリックした上でプラグインマネージャーウィンドウの左下にあるプラグイン情報を表示(info)ボタンをクリックします。下図の例では、Kontakt 5プラグインの情報を確認しています。
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プラグイン情報の項目では、プラグインの正確なバージョン番号や、プラグインをロードする際にCubaseが使用しているパスなどの有益な情報が確認できます。この項目は例えば、プラグインバージョンがスタンドアロンバージョンと一致しているか確認する際などに役立ちます。