TRAKTOR KONTROL D2は、2台使用することにより、4デッキTRAKTORセットアップに完全に統合されるように設計されています:片方は、左側のデッキA(トラックデッキ)とC(リミックスデッキ)をコントロールし、もう片方は右側のデッキB(トラックデッキ)とD(リミックスデッキ)をコントロールします。しかし、1つのTRAKTOR KONTROL D2ユニットだけで左側と右側を切り替え、標準的なトラックデッキA-B設定をコントロールすることも可能です。この記事では、1台のTRAKTOR KONTROL D2を使って4つのデッキのいずれかを操作する方法をご案内します。その説明のために、デッキAとBを1つのTRAKTOR KONTROL D2ユニットで操作する方法をご説明します。 デッキAとBを切り替えるには、DECKボタンを押しながら、FX SELECTボタン上にあるデッキアサインエリアでAかBボタンを押します。デッキフォーカスを一方(例:デッキA)から他(例:デッキB)に変更すると、反対のデッキが再生中でも、TRAKTOR KONTROL D2はフォーカスされたデッキのデータ(デッキ名、波形、ループ、リミックスデッキセル、その他)を表示します。このようにデッキ間の切り替えによって両方のデッキをコントロールすることが出来ます。
注意:DECK + *アルファベット*ボタンの組合せで、下部にあるデッキCとDを含む4つのデッキのどれにでも、すぐに切り替えることが出来ます。
TRAKTOR KONTROL D2でデッキAとBを切り替えるとき、以下の制限についてご注意下さい:
- ユニット上部のFXセクション(FXノブ、FXボタン、FXセレクトエリア)は、TRAKTORの特定のサイドに位置しています:FXユニット1はデッキAとC、FXユニット2はデッキBとD側に位置しています。デッキAとBを切り替える際には以下の点にご注意下さい:
- DECKボタンを押していない場合、デッキアサインエリアのデッキ名ボタンは対応するデッキのFXアサインボタンの働きをします。例えば、現在のデッキフォーカスがデッキBで、デッキBのFX1をオンにするには、最初に、DECK+A(またはC)を押してデッキフォーカスを左側(AまたはC)に切り替えてから、Bボタンを押す必要があります。これでFX1は、デッキBのオーディオに作用します。その後デッキフォーカスを元のデッキに戻すことも出来ます。
- 同じことは、FXユニットの異なるパラメータをコントロールする4つのFXノブとボタンにも当てはまり、最初にデッキフォーカスを切り替えておく必要があります。
- 反対側のFXユニットのパラメータを操作した後、元のFXユニットのパラメータをコントロールする場合、ハードウェアのノブの位置がソフトウェアのノブの位置に一致するまで、コントロールチェンジ情報は送信されません。これはソフトテイクオーバーと呼ばれ、パラメータの値に対して急激なジャンプなどを防ぎます。
- TRAKTOR KONTROL D2のディスプレイでは2つのデッキの波形(またはリミックスデッキサンプル)を、スプリットビューボタンを押すことにより同時に確認することが出来ます。ただし、スプリットビューは垂直に位置する上のデッキ(例:デッキA)と下のデッキ(例:デッキC)のみ同時に表示可能であり、デッキAとB(またはデッキCとD)の波形/サンプルを同時に表示することは出来ません。
- 垂直に位置する上下のデッキフォーカスを切り替えるのは、DECKボタンを押すだけ可能です。ただし、デッキA、B(左右)の切り替えはこの方法では行えません。