この記事ではTRAKTORからMIDIクロック信号を送信する方法をご案内します。MIDIクロックを使用する事により、MIDI同期に対応した他のアプリケーションやハードウェア装置をTRAKTORのテンポに同期させる事が可能です。 MIDIクロックを経由した同期設定には、異なる二つの方法があります:
- 同じコンピュータ内のMIDI同期に対応した別のアプリケーションにTRAKTORからMIDIクロックを送信する(内部同期)
- 別のコンピュータ上のMIDI同期に対応したアプリケーション、もしくは外部ハードウェア装置にTRAKTORからMIDIクロックを送信する(外部同期)
1. 必要条件
MIDIクロック経由で同期するための要件は、設定の種類(内部あるいは外部同期)によって異なります。
1.1. 内部同期の必要条件
- Mac OS X: MacにおいてはTRAKTORが内部同期用の仮想MIDIポートを提供するため、この設定では特別な条件は必要ありません。
- Win:Windowsにおいては仮想MIDIポートが利用出来ないため、サードパーティ製のツールをインストールする必要があります。無料で利用可能な仮想MIDIデバイスであるLoopBe1をお勧めします。こちらのページからダウンロードし、インストールしてください。
1.2. 外部同期の必要条件
別のコンピュータや、外部のハードウェア装置とTRAKTORを同期させたい場合は、追加のハードウェアが必要となります:
- 二つのMIDIインターフェース(オーディオインターフェースによってはMIDIインターフェースを備えているものもあります。本例では弊社製オーディオインターフェースであるTRAKTOR AUDIO 10を使用します)
- 両方のMIDIインターフェースを接続するためのMIDIケーブル
2. Generic MIDIデバイスを設定する
MIDIクロック信号を送信するために、TRAKTORのController ManagerでGeneric MIDIデバイスを作成する必要があります。
- TRAKTORを起動します。
- PreferencesからController Manager開きます。
- Add...をクリックし、リストからGeneric MIDIを選択して追加します。
注意:Generic MIDIはMIDIクロック信号を送信するためのみに使用されるものであり、MIDIマッピングとしては機能しません。
3. Output Portを設定する
設定の種類によって、Generic MIDIデバイス用に特定の出力ポートを設定する必要があります。
3.1. 内部同期用のOutput Port設定
3.1.1. Mac OS Xでの設定
- Generic MIDIデバイスを追加した後、Out-Portの項目をクリックして、ドロップダウンメニューからTraktor Virtual Outputを選択します。
- さらに、MIDIループを回避するためIn-Portの項目でNoneが選択されている事をご確認ください。
3.1.2. Windowsでの設定
- LoopBe1が正しくインストールされている事をご確認ください。
- TRAKTORを起動します。
- DeviceリストからGeneric MIDIを選択します。
- Out-Portの項目をクリックして、ドロップダウンメニューからLoopBe Internal MIDIを選択します。
- さらに、MIDIループを回避するためIn-Portの項目でNoneが選択されている事をご確認ください。
3.2. 外部同期用のOutput Port設定
- TRAKTORがインストールされているコンピュータにMIDIインターフェースを備えた装置が接続されている事をご確認ください。この例ではMIDI端子を備えたTRAKTOR AUDIO 10オーディオインターフェースを接続しています。
- TRAKTORを起動してPreferencesのController ManagerにあるDeviceリストからGeneric MIDIを選択します。
- Out-Portの項目をクリックして、ご使用のMIDIインターフェースに該当するポートの名前を選択します。この例ではドロップダウンメニューからTraktor Audio 10を選択しています。
- さらに、In-Portの項目でNoneが選択されている事をご確認ください。
4. MIDIクロック信号の送信
4.1. TRAKTOR PRO 2の手順
- PreferencesのMIDI Clockで、Send MIDI Clockにチェックを入れます。
- Preferencesを閉じます。
- TRAKTORのグローバルセクションにあるメトロノームアイコンをクリックしてマスタークロックパネルを開きます。
注意:TRAKTOR画面の左上にMaster Clock / FXパネルの表示がない場合は、PreferencesのGlobal SettingsでShow Global Sectionにチェックを入れてください。
- SEND下部にある再生/一時停止ボタンをクリックして、MIDIクロック信号を有効にします。
4.2. TRAKTOR PRO 3の手順
- Preferences > External Syncを開き、EXTを選択してEnable MIDI Clockにチェックを入れます。
- Preferencesを閉じます。
- TRAKTORのグローバルセクションにあるマスタークロックパネルで再生/一時停止ボタンをクリックし、MIDIクロック信号を有効にします。
注意:TRAKTOR画面の左上にMaster Clock / FXパネルの表示がない場合は、PreferencesのGlobal SettingsでShow Global Sectionにチェックを入れてください。
TRAKTORを外部MIDIクロック信号に同期する方法、またはTRAKTORを送信クロックとして使用する方法のより詳細な情報については、こちらのマニュアルをご参照ください。
これでTRAKTORがテンポを同期させるためのMIDIクロック信号を、MIDI対応の別のアプリケーションあるいは外部ハードウェア装置に送信します。MIDIクロック同期の設定に関する詳細な情報を得るために、TRAKTORからのMIDIクロック信号を受信するアプリケーションや外部ハードウェア装置の製品マニュアルもご参照ください。
1. Requerimientos
Los requerimientos para la sincronización via MIDI Clock varían dependiendo de si es una sincronización interna o externa.