この記事ではTRAKTOR KONTROL S4にマイクを接続する方法について解説します。この設定には2つの異なる方法があります:
1. Auxチャンネル経由でマイクを接続する
この設定においてはマイク信号がTRAKTORのAuxチャンネル経由で送られるため、TRAKTORのミキサー、デッキまたはFXで処理はされません。
- マイクをS4 MK3の前面にあるMIC D入力、または本体背面にあるMIC C入力に接続します。この例では、MIC D入力を使用します。
注意:TRAKTOR KONTROL S4 MK1では、MIC入力はデバイスの背面にある1/4 "インチ端子です。さらに、デバイスの背面パネルにあるUSB/THRUスイッチがUSBに設定されていることをご確認ください。
- TRAKTORのPreferences > Input Routingを開き、Input Auxチャンネルがマイク入力に設定されていることをご確認下さい。マイク入力チャンネルは、TRAKTOR KONTROL S4 MK1、MK2、MK3モデルでは異なります。
- TRAKTOR KONTROL S4 MK1: Input Aux L(Mono)とRで、3: In Ch D Leftと4: In Ch D Rightを選択します。
- TRAKTOR KONTROL S4 MK2: Input Aux L(Mono)とRで、5: Mic In (Mono)と6: Mic In (Mono)を選択します。
- TRAKTOR KONTROL S4 MK3: Input Aux L(Mono)とRで、7: D-L Line/Mic (Front)と8: D-R Line/Mic (Front)を選択します。
注意:TRAKTOR KONTROL S4 MK3は、リアマイク入力(MIC C)をInput Channel Cと共有し、フロントマイク入力(MIC D)をInput Channel D入力と共有しているため、MICチャンネルと入力チャンネルの両方を同時に使用することはできません。
- マイクが接続されているデッキのSHIFTボタンと対応するEXTボタンの1つを押し続けます(この例ではMIC D入力なので、Deck D)これにより、マイクのプリアンプが有効になります。
- マイクに話しながらお好みのレベルになるまで、EXTボタンの横にあるGAINノブを調整して下さい。チャンネルセレクター隣のレベルメーターで、信号レベルを視覚的に確認出来ます。終了したらPreferencesを閉じてください。
- Deck Dの下に位置するAUXノブを操作し、ミックス内でお好みの音量に調整して下さい。
注意:TRAKTOR KONTROL S4 MK1の後部パネルにあるInput Channel Dは、THRU/USBスイッチを備えています。ソフトウェアを経由せず、入力された信号(MICまたはIN 3/4(RCAステレオ))をメイン出力へ直接送るには、スイッチをTHRUに設定して下さい。THRUモードでは、THRU/USBスイッチ隣のGAINノブを使えば、マイク入力レベルのゲインを調節することが出来ます。
2. Live Inputデッキ経由でマイクを接続する
この設定では、マイク信号をLive Inputデッキに経由させ、ミキサーとエフェクターで信号が処理できるようにします。
- マイクをS4 MK3の前面にあるMIC D入力、または本体背面にあるMIC C入力に接続します。この例では、MIC D入力を使用します。
注意:TRAKTOR KONTROL S4 MK1では、MIC入力はデバイスの背面にある1/4 "インチ端子です。さらに、デバイスの背面パネルにあるUSB/THRUスイッチがUSBに設定されていることをご確認ください。
- TRAKTORのメイン画面で、トラック再生に使用していないDeckを選択して下さい。これがLive Inputデッキになります。
- デッキレターをクリックして、ドロップダウンメニューからLive Inputを選択します。この例では、Live InputデッキとしてDeck Dを選択しています。S4 MK3では、SHIFTボタンの1つと、マイクが接続されているデッキの対応するEXTボタンを押し続けることもできます(この例ではMIC D入力なので、Deck D)これにより、マイクのプリアンプが有効になり、デッキがLive Inputデッキに自動的に変更されます。
- TRAKTORのPreferences > Input Routingパネルを開き、マイク入力が、マイクが接続されている入力に対応するInput Deck *Deckレター*に設定されていることをご確認ください。マイク入力チャンネルは、TRAKTOR KONTROL S4 MK1、MK2、MK3モデルで異なります(以下のルーティング例はデッキDに適用されます):
- TRAKTOR KONTROL S4 MK1: Input Deck C L(Mono)とRで、3: In Ch D Leftと4: In Ch D Rightを選択します。
- TRAKTOR KONTROL S4 MK2: Input Deck C L(Mono)とRで、5: Mic In (Mono)と6: Mic In (Mono)を選択します。
- TRAKTOR KONTROL S4 MK3:
- Input Aux L(Mono)とRで、7: D-L Line/Mic (Front)と8: D-R Line/Mic (Front)を選択します。
注意:TRAKTOR KONTROL S4 MK3は、リアマイク入力(MIC C)をInput Channel Cと共有し、フロントマイク入力(MIC D)をInput Channel D入力と共有しているため、MICチャンネルと入力チャンネルの両方を同時に使用することはできません。
- マイクに話しながらお好みのレベルになるまで、EXTボタンの横にあるGAINノブを調整して下さい。チャンネルセレクター隣のレベルメーターで、信号レベルを視覚的に確認出来ます。終了したらPreferencesを閉じてください。
- オーディオ信号がMAIN出力から聞こえるように、デッキのボリュームフェーダーを上げます。Live Inputモードでは、TRAKTORミキサー(ボリュームフェーダー、EQ、Gain、Filterなど)とFX Unitsを使用してボリュームレベルを調整し、元の信号を変更できます。
注意:Deck Dのボリュームフェーダーや他のミキサーコンポーネントが表示されていない場合は、Preferences > Mixerを開き、EQ + Fader、Filter + Key + Gain + Cue + Balance、Crossfaderのすべてのオプションにチェックを入れます。また、Preferences > Decks Layoutで、Size C & DをFullに設定して下さい。
注意:TRAKTOR KONTROL S4のMIC入力端子にはファンタム電源は装備されていません。コンデンサーマイクを接続する場合は、外部ファンタム電源装置から電流が供給されているかご確認下さい。