注意:この記事で記述のプリセット機能には、Reaktor 6.0.3が必要です。
Reaktor 6.0.3では(Editモードとは対照的に)Playモードでご自身のプリセットを保存する新しい便利な方法が導入されました。以前まではReaktor Ensembleの特定の状態を保存するには、Editモードでスナップショットを保存し、Ensembleにスナップショットを保存する必要がありましたが、プリセットはEditモードに入ってEnsembleファイルを保存することなく、Ensembleと関連性を保ちつつも個別のファイルとして保存されます。また、Reaktorの新しいプリセットブラウザからプリセットを直接管理することも可能であり、Komplete KontrolとMaschine 2のブラウザからも利用可能となります。
プリセットを作成する
プリセットを作成するには以下の手順に従ってください:
- ReaktorでEnsembleをロードし、お好みの状態にパラメータを調整します。
-
Preset Browserタブをクリックし、Userアイコンを選択します。
重要事項:このプリセット機能はスナップショットマスターでのみ利用可能です。プリセットブラウザにUserアイコンが表示されない場合、プリセットブラウザ右上にある小さな三角ボタンをクリックして、スナップショットマスターを選択する必要があります。下図の例ではEns - Razor Ensembleを選択しています。プリセットブラウザのアイコンが、スナップショットマスターであることを示しています。
- ブラウザ下部にあるAddボタンを押してプリセットを作成します。新しいプリセットはEnsemble内で最後にロードしたスナップショットにちなんだ名前で作成されます。必要に応じて名前を変更し、再度Addボタンを押して(もしくはコンピュータのキーボードのReturnキー)プリセットを保存してください。Storeボタンは既存のプリセットを上書きするために使用します。下図の例ではプリセットにRazorPreset1と名付けています:
保存したプリセットをロードするには、まずプリセットに対応するEnsembleをロードします。この例においてはRazor Ensembleになります。次にプリセットブラウザのUserセクションでプリセット(例:RazorPreset1)をクリックします。
プリセットはどこに格納されますか?
Ensembleファイル自体に格納されるスナップショットとは異なり、プリセットは個別のファイルとしてユーザーコンテンツフォルダ内に保存されます。ユーザーコンテンツフォルダは以下の場所にあります:
- OS X: Mac HD > ユーザ > *ユーザ名* > 書類 > Native Instruments > User Content
- Windows: C > ユーザー > *ユーザー名* > ドキュメント > Native Instruments > User Content
プリセットを右クリックし、Show in Folderを選択して、プリセットの場所を参照することもできます:
Reaktor Factory Library Ensemble用プリセットの場所
Factory Library Ensembleのプリセットを作成した場合、「Reaktor」というフォルダ内にそのFactory Ensembleにちなんだ名前(例:Junatik)で作られるサブフォルダ内に保存されます。
Powered by Reaktor Ensemble用プリセットの場所
Razor、Rounds、KontourのようなPowered by Reaktor製品のプリセットを作成した場合、該当製品にちなんだ名前のサブフォルダ内に格納されます:
ユーザーが作成したEnsemble用プリセットの場所
Reaktor Factory EnsembleやPowered by Reaktor Ensembleと同様、ご自身で作成したEnsembleやReaktor User LibraryのEnsemble用のプリセットフォルダパスも追加することができます。ユーザーコンテンツのフォルダ構成は、常にEnsembleのPropetiesのBank Path構成を反映しています。
ご自身、または他のユーザーが作成したEnsembleのBank Pathを確認、編集するには以下の手順に従ってください:
- EDITモードに入ります。
- ヘッダー、あるいはPanelバックグラウンドをクリックし、Ensembleが選択されていることをご確認ください。
- Propertiesタブの下部にあるBANK PATHセクションを開きます。ここではProduct、Bank、Sub-Bankの名前が確認できます。この例ではBank名としてMy Own Ensembles、Sub-Bank名としてMy Own Synthとしています:
重要事項:新しいEnsembleのBank Pathを編集しない場合、プリセットは「New」という名前の新Ensemble用デフォルトバンクフォルダに格納されます。
Komplete KontrolやMaschine内でプリセットを使用する
保存したプリセットをMaschineやKomplete Kontrolに表示させるには、ReaktorでInstrument、Effect、あるいは両方としてタグ付けしなければなりません。これを行うには以下の手順に従ってください:
- Reaktorで、作成したプリセットをロードします。
- ロードしたプリセットに該当するスナップショットの名前を右クリックします。下図の例ではSynth 1スナップショットをInstrumentとしてタグ付けしています。
- Storeボタンを使用してプリセットを上書きするのを忘れないでください。そうしないと変更は保存されません。スナップショット名の隣にある小さな*アイコンは保存されていない変更があることを意味します。
- MaschineやKomplete Kontrolブラウザで、プリセットはユーザーコンテンツフォルダ構成の場所に対応して、User > Reaktor > Bank > Subbankに表示されます。プリセットは自身で作成したEnsemble用に作られたものであり、そのBank Pathを変更したため、Reaktor > My Own Ensembles (Bank) > My Own Synth (Sub-Bank) > Synth1に表示されます。
注意:プリセットはスナップショットとは逆に「Morph + Random」機能を持っていないため、MIDI経由やプログラムチェンジメッセージで呼び出すことはできません。