TRAKTOR PRO 3.2.1は、macOS 10.15(Catalina)との互換性を提供するとともに、ハーモニックミキシング、ループレコーディング、一般的なコレクション管理、S4MK3用の重要な改善と修正を提供します。
このアップデートと並行して、macOS Catalinaとの互換性を保つために、Traktor Audio 10およびTraktor Audio 6のコントロールパネルが更新されました。これらのコントロールパネルはTRAKTOR PRO 3インストーラーには含まれていませんが、こちらから個別にダウンロードできます。
新機能
- TRAKTOR KONTROL S3の統合
- マッチングキーのハイライト:バージョン3.2.0で導入されたキーハイライト機能は、外部同期参照時や、中央のMaster Clockを使用する場合には使用できませんでしたが、このようなセットアップにおいては、デッキフォーカスを介してKey Referenceを選択することで、キーハイライト機能機能を使用できるようになりました。これにより、この機能をMaster Clockと組み合わせて使用できます。新しいブラウザ設定「Key Reference」では、目的のKey Referenceを選択できます。
改善点
- Accidentally switching to EXT mode on S4MK3:デッキの再生中に誤ってEXTモードに切り替わった場合、再生が中断され、デッキが一時停止するまでロックされます。またこの際、デッキ上部に警告メッセージが点滅表示されます。
- S4MK3 relative Tempo Fader range:Relative Tempo Faderモードでは、Preferencesで事前に設定されたTempo Faderの範囲にテンポが強制されなくなりました。S4MK2からわかるように、設定されていた範囲を超えることができます。
- トラック再配置のキャンセル:Track RelocationダイアログにあるCANCELボタンにより、即座に再配置を中断できるようになりました。
- Collectionエクスポートのキャンセル:Collection exportダイアログにあるCANCELボタンにより、即座にエクスポートを中断できるようになりました。
- ダイアログを閉じた後キーボードコマンドが応答しなくなってしまう問題:TRAKTORのダイアログやウィンドウを閉じた後、TRAKTORのメイン画面を再度クリックすることなく、キーボードコマンドの応答性が維持されます。
- 複数のミュージックフォルダがランダムな順序でインポートされてしまう問題:複数のミュージックフォルダをインポートする場合、Collectionのインポート順序はファイルパスによってアルファベット順に設定され、ミュージックフォルダごとにグループ化されます。
- iTunesからのUnicode文字の不適切な処理:iTunesからインポートされたアクセントや特殊文字を含むUnicode文字が、TRAKTORブラウザに正しく表示されるようになりました。
- Colorによるインライン検索が機能しない問題:Color列の虫眼鏡アイコンをクリックすることで、同じColorを共有するトラックを検索する機能が完全に動作するようになりました。
- ソースとして「CUE」を使用した場合、ループレコーダーのキャプチャの音量が低くなってしまう問題:新しいヘッドルームオプションで導入されてしまったこのバグは現在修正されています。
- ソースを切り替えてもループレコーダーがオーディオを再生し続けてしまう問題:この修正により、停止したループレコーダーのソースをEXTに切り替えても、以前のオーディオバッファが出力されなくなりました。
- Track DecksからRemix Decksにキャプチャされたループが切り取られてしまう問題:Track DecksからRemix Decksにキャプチャされたループは切り取られなくなり、妥協のないパンチの効いたアタックになります。
- Remix Decksのサイズの切り替えの挙動がが異なる問題:Remix Decksのサイズの切り替えは、Track Decksと同じルールに従い、パラレルレイアウトとサイドバイサイドレイアウトを混在させないようになりました。
- Deck BのAdvanced Panelスイッチが機能しない問題:Deck Bにフォーカスしている時にAdvanced Pnaelスイッチを使用した場合、Deck AとBのAdvanced Panelが正しく開閉され、Deck CとDのAdvanced Panelは閉じられなくなりました。
- TRAKTOR PRO 3 LEでLP/HPフィルター機能がない問題:TRAKTOR PRO 2にあったLP/HPフィルターがTRAKTOR PRO 3 LEで完全に機能するようになりました。
既知の問題
- iTunes RatingとCover Artがインポートされない:iTunes 12以降、RatingとCoverのアートワークがファイルに書き込まれなくなりました。これがTRAKTOR PRO 3がiTunesノードからの最初のインポート時にそれらをインポートしない理由です。回避策はファイルをインポートした後に「Sunc Song Info」を実行することです。弊社では現在この問題の修正に取り組んでいます。
- macOS 10.15 CatalinaのMusic.appからiTunesノードのコンテンツを更新するには、Music.appでXMLファイルを事前に手動でエクスポートする必要があります。手順についてはこちらの記事をご参照ください。弊社では現在この問題の修正に取り組んでいます。
- iPodサポートの廃止:今後、iPod機能はTRAKTOR PRO 3で利用できなくなります。