Kontaktのパフォーマンスを向上させるために、下記の手順(クリックして展開)で設定をお試しください:
1. Kontaktのアップデート
最新バージョンのKontaktがインストールされているかご確認ください。Native Accessを起動してUpdatesセクションを確認し、表示された場合は、最新アップデートをインストールしてください。
注意:旧バージョンのmacOSをご使用の場合、Kontaktの最新アップデートがNative Access経由でインストールできない場合があります。互換性情報については、こちらの記事をご参照ください。
2. レイテンシー設定
Kontaktをプラグインとしてご使用の場合は、ホストアプリケーション側の設定でレイテンシーの値を上げてみて下さい。スタンドアロンの場合はOptionsからAudioタブを開き、Latencyのスライダーを右に移動し、値を上げてみて下さい。Latencyのスライダーが表示されていない場合は、レイテンシーはお使いのハードウェアドライバによって処理されます。この場合はASIO Configボタンをクリックして、そのデバイスのコントロールパネルを開き、レイテンシー設定をおこなってください。
注意:レイテンシーの詳細については、レイテンシーについての記事をご参照ください。
3. システム要件
ご使用コンピュータのCPU速度とメモリ容量がKontaktとホストシーケンサーの両方のシステム要件を満たしているかご確認ください。(システム要件は製品パッケージ、もしくは弊社ウェブサイトの製品ページでご確認いただけます)ただし、これは他のプログラム等を起動せず、Kontaktをスタンドアロンとして使用する場合のシステム要件である点にご注意ください。Pro ToolsやLogicなどのホストシーケンサー内でKontaktを使用する場合には、コンピューターがホストアプリケーションも同時に動作させるため、多くのリソースを必要とします。シーケンサーとKontaktを快適に動作させるために、可能であればメモリの増設をお薦めします。これはパフォーマンスに非常に大きな違いをもたらします。
4. Multiprocessor Support
マルチコア設定を調節します。Multiprocessor supportセクションでは、Kontaktで使用するコアの数を設定することが可能であり、1つのコアからコンピューターで利用可能な最大のコア数まで選択する事が可能です。ただし、この設定はスタンドアロンとプラグインとで異なりますのでご注意ください。例えばスタンドアロンで2コアを設定しても、プラグインには反映されません。
5. Memory Server
サンプルに仮想メモリが使用されないように、すべてのRAMを使用していないことをご確認ください。4GB以上のRAMを備えたコンピュータで32ビットのホストシーケンサーをご使用の場合は、OptionからMemoryを開き、Use Memory Serverにチェックを入れてください。このオプションは64ビットアプリケーションでは効果がないため、64ビットのホストシーケンサーやKontaktを64ビットでご使用の場合は、Use Memory ServerオプションをオフにすることでKontaktのパフォーマンス改善につながる可能性があります。
注意:メモリーサーバーに関する詳しい情報は、Kontakt reference manualをご参照ください。この機能はMacのみ利用可能で、Windowsではご利用出来ませんので、ご了承ください。
6. ソリッドステートドライブ(SSD)の使用
ソリッドステートドライブ(SSD)を使用すると、最高のパフォーマンスを実現できます。SSDは、従来のドライブよりもはるかに優れた読み取り/書き込み速度を実現します。サンプルをSSDに保存した場合、読み込み時間とストリーミング時間が大幅に改善されます。必ずしもライブラリをオペレーティングシステムと別のディスクに格納する必要はありませんが、Kontaktライブラリが必要とするサイズが膨大なため、ライブラリを専用ディスクに格納することは、組織的な観点から有益な場合があります。
7. CPUの節約
インストゥルメント内で、不要なエフェクトの使用を控えましょう。例えばKontakt内に多くのインストゥルメントを読み込み、それらのインストゥルメントにリバーブを個々に使用すると、すぐに多くのCPUパワーを消費してしまいます。そういった場合、KontaktのAuxチャンネルを一つ選択し、共通に使用するエフェクトをアサイン後、各インストゥルメントの出力をこのAuxチャンネルに送る事で、CPUパワーを抑える事が出来ます。
8. Voicesの数
長いサステインを持つインストゥルメントを使用している場合、最大発音数を減らす事でCPU負荷を軽減する事が出来ます。これはインストゥルメントのヘッダーにあるMaxのパラメーターで調整する事が可能です。(スクリーンショットをご参照ください)
この設定は、例えば、ティンパニ等の打楽器とピチカートなどリリースの長い楽器との同時使用の際、有効な手段となります。この際、発音数が不足して発音が途切れないよう、設定にはご注意ください。
9. クラウドストレージに関する注意事項
コンテンツ、プロジェクト、サンプルをクラウドドライブと同期すると、パフォーマンスの問題が発生する可能性があります。 コンテンツをクラウドドライブにバックアップすることは可能ですが、リアルタイム同期を構成することは推奨されません。 コンテンツ、プロジェクト、サンプルの同期は、NIアプリケーションが使用されていない時にのみ行う必要があります。