この記事では、KOMPLETE KONTROLブラウザにREAKTOR 5アンサンブルを追加するために必要な手順をご案内します。 また、KOMPLETE KONTROL内にご自身のアンサンブルを表示するための最適化の方法についてもご説明します。下記の手順は、ユーザーアンサンブルとライブラリアンサンブル、両方に当てはまる内容となります。ここでは弊社ウェブサイトの REAKTOR User Library からダウンロード可能なHammyV2 Ensembleを使用してご案内します。
注意:REAKTOR 6でユーザーアンサンブルを準備する場合はこちらの記事をご参照ください。
重要事項:KOMPLETE KONTROLはREAKTOR 5.9.2を必要とします。まだ更新されていない場合は、アップデータをインストールしてください。
REAKTOR 5でアンサンブルを準備する
アンサンブルに名前を付ける
まず最初に、KOMPLETE KONTROLブラウザに表示させたいように、ご使用のアンサンブルに名前を付けてください。この例ではHammyV2ユーザーアンサンブルを、HammyV2 for KKに名称変更します。
- はじめにREAKTORをエディットモードに替えます。
- REAKTORのPropertiesタブから、FUNCTIONタブを開きます。
- KOMPLETE KONTOROLブラウザに表示させたい様にアンサンブルにお好みの名前を付けてください。ここではHammyV2 for KKと名付けます。
注意:KOMPLETE KONTROLは、アンサンブルのスナップショットマスターの名前を、KOMPLETE KONTROLブラウザ内でサブバンクを生成するために使用します。このサブバンクはすべてのHammyV2スナップショット(各サウンド)を含みます。デフォルトでは、スナップショットマスターはご使用のアンサンブルとなります。
REAKTORアンサンブルをインストゥルメントとしてタグ付けする
サブバンク名を指定後(この例ではHammyV2 for KKです)、スナップショットをインストゥルメントとしてタグ付けする必要があります。
- スナップショットメニューを開いてスナップショット用にアンサンブルを選択します。(この例ではHammyV2 for KKです)
- Editドロップダウンメニューから、Show Meta Infoを選択します。
- スナップショットを右クリックして、NI Meta Infoの中から関連するタグを選択します。HammyV2 Ensembleはインストゥルメントですので、Instrumentを選択します。
注意:KOMPLETE KONTROLではエフェクトはサポートされていないため、Effectを選択した場合、そのREAKTORスナップショットはKOMPLETE KONTROLブラウザに表示されません。Noneを選択した場合もそのREAKTORスナップショットはKOMPLETE KONTROLブラウザに表示されません。
- KOMPLETE KONTROLブラウザに表示させたいすべてのスナップショットに対して、この手順を繰り返してください。バンク内のすべてのスナップショットに対して同時にタグ付けしたい場合は、下図の様にBank名を右クリックしてInstrumentタグを選択してください:
- ここで変更を適用するためにアンサンブルを保存します。REAKTORのFileメニューからSave Ensembleを選択して下さい。
KOMPLETE KONTROLのデフォルトと追加のプラグイン表示のためにREAKTORパネルセットを指定する(オプション)
KOMPLETE KONTROLにREAKTORユーザーアンサンブルを最適化するため、デフォルトと追加のプラグイン表示を指定する事が可能です。これらの表示はアンサンブルのパネルセットに基づくものです。KOMPLETE KONTROLにアンサンブルのデフォルトと追加の表示を認識させるため、二つのパネルセットを作成する必要があります。
注意:この手順をスキップした場合、KOMPLETE KONTROLはアンサンブルが最後に保存された際のパネルセットを採用します。 アンサンブルに2つ以上のパネルセットを指定した場合、KOMPLETE KONTROLは二つまでしか認識しません。
- Panel Control > PANELSETSを開き、Newボタンをクリックしてパネルセットを作成します。
- 作成したパネルセットを選択し、アンサンブルのどの要素を表示するか指定します。ここではHammy Instrumentのみを選択する事で、KOMPLETE KONTROLのDefault Viewに一つ目のパネルセットを指定します。
- 下図ではAdditional Viewに二つ目のパネルセットを指定します。この追加のパネルセットでは、I wanna be 122とSpace Master 2エフェクトモジュールの表示も有効にしています。
REAKTORユーザーアンサンブルをKOMPLETE KONTROLのユーザーコンテンツフォルダにコピーする
KOMPLETE KONTROL用にユーザーアンサンブルを最適化後、REAKTOR 5は閉じてください。次にHammyV2 EnsembleをKOMPLETE KONTROLのユーザーコンテンツフォルダにコピーする必要があります。REAKTORアンサンブルをユーザーコンテンツフォルダに配置後、KOMPLETE KONTROLでフォルダをRescanしてアンサンブルをデータベースに追加します。そうする事でコンテンツがブラウザに表示されるようになります。
- REAKTORユーザーアンサンブルフォルダを参照し「HammyV2.ens」アンサンブルを右クリックしてクリップボードにコピーします。REAKTORユーザーアンサンブルフォルダのデフォルトの場所は以下となります:
- Mac: Macintosh HD > ユーザ > *ユーザ名* > 書類 > Native Instruments > Reaktor5 > Library > Ensembles
- Win: C: > ユーザー > *ユーザー名* > マイドキュメント > Native Instruments > Reaktor5 > Library > Ensembles
- 「HammyV2.ens」をKOMPLETE KONTROLユーザーコンテンツフォルダに貼り付けます。このフォルダのデフォルトの場所は以下となります:
- Mac: Macintosh HD > ユーザ > *ユーザ名* > 書類 > Native Instruments > User Content
- Win: C: > ユーザー > *ユーザー名* > マイドキュメント > Native Instruments > User Content
- KOMPLETE KONTROLを起動します。
- PreferencesからLibraryタブにあるUserセクションを開きます。 ご覧の通り、ユーザーコンテンツフォルダはデフォルトでリスト表示されています。ユーザーアンサンブルを含んだフォルダ内の新しいコンテンツをデータベースに追加するため、Rescanボタンを押して更新を行ないます。
- Preferencesを閉じ、ブラウザのLibraryタブにあるユーザーアイコンをクリックします。ここでREAKTORバンク以下にサブバンクとしてユーザーアンサンブル(この例ではHammyV2 for KK)が表示されます。下部にはユーザーアンサンブルのスナップショットが表示されます。スナップショットのいずれかをダブルクリックして、KOMPLETE KONTROLにロードしてください。