この記事ではKomplete Kontrolから、Cubase 8上の別のインストゥルメントトラックやMIDIトラックにMIDIを送信する方法をご案内します。これはKomplete Kontrolのスマートプレイ機能(スケールやアルペジエータ)を使用して、Cubase上にロードされたサードパーティ製プラグインや外部ハードウェアデバイスをコントロールしたい場合に便利です。ここではKomplete Kontrolプラグインから以下のトラックにMIDIを送信する方法をご案内します:
- サードパーティのプラグインをコントロールするための別のインストゥルメントトラック
- 外部ハードウェアデバイスをコントロールするための別のMIDIトラック
Komplete Kontrolから別のインストゥルメントトラックへMIDIを送信する
- CubaseのインストゥルメントトラックにKomplete Kontrolをロードして下さい。NIプラグインをCubase 8にインサートする方法に関しては、弊社ナレッジベースのこの記事をご参照下さい。
- トラックリストを右クリックし、コンテキストメニューからインストゥルメントトラックを追加...を選択し、Komplete KontrolからMIDIを受信する新しいインストゥルメントトラックを作成します。
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インストゥルメントトラックを追加...ダイアログで、ドロップダウンメニューからロードしたいインストゥルメントを選択して下さい。この例では、HALion Sonic SEを選択しています。
- 新しいインストゥルメントトラックを作成するために、トラックを追加をクリックします。
- インストゥルメントトラックのインスペクタで、インプットのルーティング(デフォルトではAll MIDI Inputsに設定されています)をクリックして、01.Komplete Kontrol - MIDI Outを選択します。
注意:この01という数字は、Komplete KontrolがロードされているCubaseインストゥルメントトラック番号を示します。
- 最後に、録音可能ボタンとモニタリングボタンのいずれか、または両方がアクティブになっているのを確認して下さい。そうしないとインストゥルメントトラックがKomplete Kontrolから送られるMIDIに反応しません。モニタリングボタンがアクティブであれば、インストゥルメントトラックはいつでもMIDIに反応します。録音可能ボタンがアクティブであれば、インストゥルメントトラックがフォーカスされている時のみ、インストゥルメントトラックはMIDIに反応します。
これでKomplete Kontrolによって生成されたMIDIイベントが、インストゥルメントトラックにロードされるプラグインをコントロールします。
Komplete Kontrolから外部ハードウェアデバイスへMIDIを送信する
- CubaseのインストゥルメントトラックにKomplete Kontrolをロードして下さい。NIプラグインをCubase 8にインサートする方法に関しては、弊社ナレッジベースのこの記事をご参照下さい。
- 一旦Komplete Kontrolがロードされたら、Komplete KontrolからMIDIを受信する新しいMIDIトラックを作成する必要があります。トラックリストで右クリックし、MIDIトラックを追加...を選択します。
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MIDIトラックを追加ダイアログで、MIDIトラックに名称を設定出来ます。この例ではExternal MIDIという名前を付けます。完了したらトラックを追加ボタンを押し、作業を進めます。
- MIDIトラックのインスペクタにおいて、インプットルーティングのドロップダウンメニュー(デフォルトではAll MIDI Inputsに設定されています)をクリックして、01.Komplete Kontrol - MIDI Outを選択します。
注意:この01という数字は、Komplete KontrolがロードされているCubaseインストゥルメントトラック番号を示します。
- アウトプットルーティングのドロップダウンメニューをクリックして、外部MIDIデバイスが接続されている物理的な出力ポートを選択して下さい。この例では、外部デバイスがKomplete Kontrol S49キーボード背面のMIDIポートに接続されているので、Komplete Kontrol S49 Port 2を選択します。
- チャンネルフィールドをクリックし、MIDIチャンネルセレクターを開きます。デフォルトではこのフィールドはすべてに設定されています。
- ドロップダウンメニューからMIDIを送信する為に使用するMIDIチャンネルを選択して下さい。この例では、外部ハードウェアデバイスがMIDIチャンネル4に応答するように設定されているので、4を選びます。
- 最後に、録音可能ボタンとモニタリングボタンのいずれか、または両方がアクティブになっているのをか確認して下さい。そうしないとMIDIトラックがKomplete Kontrolから送られるMIDIに反応しません。モニタリングボタンがアクティブであれば、インストゥルメントトラックはいつでもMIDIに反応します。録音可能ボタンがアクティブであれば、インストゥルメントトラックがフォーカスされている時のみ、インストゥルメントトラックはMIDIに反応します。
これでスケールとアルペジエータ機能を含むKomplete Kontrolによって生成されるMIDIイベントが、MIDIトラックを通して外部ハードウェアデバイスをコントロールします。