この記事では、KOMPLETE KONTROLブラウザにREAKTOR 6アンサンブルを追加するために必要な手順を解説します。下記の手順は、ユーザーアンサンブルとライブラリアンサンブル、両方に当てはまる内容となります。ここでは弊社ウェブサイトのREAKTOR User Libraryからダウンロード可能な JUNO-60 Ensemble を使用して解説します。
注意:REAKTOR 5でユーザーアンサンブルを準備する場合はこちらの記事をご参照ください。
1. REAKTOR 6でアンサンブルを準備する
REAKTORのUserタブからユーザーアンサンブルにアクセスできるようにするため、ダウンロードしたユーザーアンサンブルを以下の場所にインストールすることをお勧めします:
- Mac: Macintosh HD > ユーザ > *ユーザ名* > 書類 > Native Instruments > Reaktor 6 > Ensembles
- Windows: C: > ユーザー > *ユーザー名* > ドキュメント > Native Instruments > Reaktor 6 > Ensembles
1.1 Bank名の設定
まず、KOMPLETEKONTROLブラウザに表示させたいアンサンブルに名前を付けます。この例ではJUNO-60 User Ensembleを使用し、これをJUNO-60 for KKという名前に変更します。以下の手順に従ってください:
- REAKTORをEditモードに切替えます。
- REAKTORのPropertiesタブ(チェックマークのアイコン)をクリックし、FUNCTIONタブを開きます。
- BANK PATHまで下にスクロールし、KOMPLETE KONTROLブラウザに表示するBank名を設定します。ここでは、JUNO-60 for KKと名付けています:
KOMPLETE KONTROLブラウザでアンサンブルをさらに分類したい場合は、Sub-Bank名を設定することもできます。
1.2 REAKTORアンサンブルを「Instrument」としてタグ付けする
Bank名を設定(この例ではJUNO-60 for KK)した後、スナップショットを「Instrument」としてタグ付けする必要があります。
- スナップショットメニューを開いてEmbeddedをクリックし、バンクとプリセットを表示します:
- リストされているスナップショットのいずれかを右クリックして、Show Meta Infoを選択します:
- 再度、KOMPLETE KONTROLに表示させたいスナップショットを右クリックし、NI Meta Info > Instrumentを選択します。
注意:REAKTORエフェクトアンサンブルをロードする場合は、InstrumentではなくEffectを選択してください。こうすることでアンサンブルがKOMPLETE KONTROLの該当するブラウザフィールドに表示されます。
- KOMPLETE KONTROLブラウザに表示させたいすべてのスナップショットに対して、この手順を繰り返します。バンク内のすべてのスナップショットに対して同時にタグ付けしたい場合は、キーボードのShiftキーを押しながらスナップショットを複数選択した上で右クリックし、Instrumentタグを選択してください。
- 変更を適用するためにREAKTORのFileメニューからSaveを選択して下さい。
1.3 KOMPLETE KONTROLのデフォルトと追加のプラグイン表示のためにREAKTORパネルセットを設定する(オプション)
KOMPLETE KONTROLにREAKTORユーザーアンサンブルを最適化させるため、デフォルトと追加のプラグイン表示を設定する事が可能です。これらの表示はアンサンブルのパネルセットに基づくものであり、KOMPLETE KONTROLにアンサンブルのデフォルトと追加の表示を認識させるため、少なくとも二つのパネルセットを作成する必要があります。
注意:この手順をスキップした場合、KOMPLETE KONTROLはアンサンブルが最後に保存された状態に対応するパネルセットを採用します。 アンサンブルに3つ以上のパネルセットを設定した場合、KOMPLETE KONTROLは最初の22つまでを認識します。
パネルセットは、アンサンブルに複数のInstrumentが含まれている場合に特に便利です。パネルセットを使用すると、Instrumentの様々なパネル構成をすばやく切り替えることができます。詳細については、REAKTOR6の Diving Deeper manualの「Panelsets」の章をご参照ください。JUNO-60 Ensembleには表示するパネルが1つしかないため、この手順はスキップできます。
2. REAKTORユーザーアンサンブルをKOMPLETE KONTROLのユーザーコンテンツフォルダにコピーする
KOMPLETE KONTROL用にユーザーアンサンブルを最適化した後、REAKTOR 6は閉じ、JUNO-60 EnsembleをKOMPLETE KONTROLのユーザーコンテンツフォルダにコピーします。REAKTORアンサンブルをユーザーコンテンツフォルダに配置後、KOMPLETE KONTROLでフォルダをRescanしてアンサンブルをデータベースに追加する事でコンテンツがブラウザに表示されるようになります。
- REAKTORユーザーアンサンブルフォルダを参照して「Juno-60.ens」をコピーしてください。REAKTORユーザーアンサンブルフォルダのデフォルトの場所は以下となります:
- Mac: Macintosh HD > ユーザ > *ユーザ名*> 書類 > Native Instruments > Reaktor 6 > Library > Ensembles
- Win: C: > ユーザー > *ユーザー名* > マイドキュメント > Native Instruments > Reaktor 6 > Library > Ensembles
- コピーした「Juno-60.ens」をKOMPLETE KONTROLユーザーコンテンツフォルダに貼り付けます。このフォルダのデフォルトの場所は以下となります:
- Mac: Macintosh HD > ユーザ > *ユーザ名*> 書類 > Native Instruments > User Content
- Win: C: > ユーザー > *ユーザー名* > マイドキュメント > Native Instruments > User Content
3. KOMPLETE KONTROLでユーザーアンサンブルをロードする
- KOMPLETE KONTROLを起動してPreferences > Library > Userを開きます。ユーザーコンテンツフォルダは、デフォルトでここに一覧表示されます。
- Rescanボタンを押し、このフォルダに追加された新しいコンテンツを表示させるためにデータベースを更新します。
注意:Scan user content for changes at start-upを有効にすると、KOMPLETE KONTROLの起動時に新しいユーザーアンサンブルが自動的に追加できるようなります。
- Preferencesを閉じてブラウザのLibraryタブでユーザアイコンをクリックし、InstrumentsのリストからREAKTORを選択します。
- REAKTORのBankでは、ユーザーアンサンブルがサブバンクとして表示されます。ブラウザ下部では、KOMPLETE KONTROLにロードできるユーザーアンサンブルのスナップショットが表示されます。