症状
Native Instrumentsアプリケーションが起動時にクラッシュしてしまう。
注意:Native Accessがクラッシュまたはフリーズしてしまう場合は、こちらの記事をご参照ください。ただし、下記の情報を使用してNative Accessが起動できない問題をトラブルシュートすることも有効です。
原因
この問題は様々な要因によって引き起こされる可能性があります。以下のトラブルシューティングは、Windowsコンピュータでの起動時のクラッシュに対する最も一般的な解決策を示しています。
解決策
以下にリストされている解決策をクリックして展開してください。
1. USERレジストリの削除
- 画面左下にあるWindowsスタートボタンをクリックします。
- 検索欄に「regedit」と入力してEnterを押し、レジストリエディターを起動します。
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レジストリエディターで以下のディレクトリを参照し、クラッシュするNI製品のフォルダをご確認ください:
HKEY_CURRENT_USER > Software > Native Instruments > *製品名* Folder
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クラッシュしているNI製品のフォルダのみを削除します。
注意:間違ったフォルダを削除すると、関連するアプリケーションが正しく動作しなくなったり、場合によってはオペレーティングシステムで予期しない挙動が発生する可能性がありますのご注意ください。
- レジストリエディターを閉じ、NIアプリケーションが正常に起動するかご確認ください。
2. アプリケーションデータベースの再構築
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Windowsファイルエクスプローラーで、以下のフォルダを参照します:
C: > ユーザー > "ユーザー名" > AppData > Local > Native Instruments
注意:「AppData」は隠しフォルダです。Windowsで隠しフォルダを表示する方法については、こちらの記事をご参照ください。
- この場所にあるNative Instrumentsフォルダ内を検索して、クラッシュしているNI製品のフォルダをご確認ください。
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クラッシュしているNI製品のフォルダのみを削除します。
注意:間違ったフォルダを削除すると、関連するアプリケーションが正しく動作しなくなる可能性がありますのご注意ください。
- NIアプリケーションが正常に起動するかご確認ください。
3. Windows Update
- 画面左下にあるWindowsスタートボタンをクリックします。
- 検索欄に「更新」と入力し、Enterを押します。
- Windows Updateメニューに表示される利用可能な更新をすべてインストールしてください。
- 更新のインストール後、コンピュータを再起動します。
- 利用可能な更新がなくなるまで、手順1から4を繰り返します。
- NIアプリケーションが正常に起動するかご確認ください。
4. グラフィックドライバのアップデート
グラフィックドライバのアップデートを確認する最も簡単な方法は、製造元のウェブサイトを参照することです。ご使用のグラフィックカードの名前と機種を確認するには、以下の手順に従ってください:
- 画面左下にあるWindowsスタートボタンをクリックします。
- 検索欄に「Device」と入力し、Enterを押します。
- リスト内のディスプレイアダプタをダブルクリックし、ドロップダウンメニューを開きます。
注意:上図の例では、コンピュータに搭載されているグラフィックカードが、Intel (R) HD Graphics 3000であることがわかります。
- グラフィックカードの製造元(この例ではIntel)のウェブサイトにアクセスしてください。
- メーカーウェブサイトから、ご使用グラフィックカード用の最新ドライバをダウンロードし、インストールしてください。
- グラフィックカードドライバのアプデート後、NIアプリケーションが正常に起動するかご確認ください。
5. ディスプレイ設定
稀に、ディスプレイモニター画面の設定によってNIアプリケーションに問題が発生する場合があります。
- ディスプレイを二台ご使用の場合は、その内の一台を取り外してください。
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メインディスプレイの解像度にはデフォルトのスケーリングをご使用ください。
注意:スケーリングの設定が高すぎると、NIアプリケーションを開くことができなくなる可能性があります。
ディスプレイのスケーリングを設定するには、以下の手順に従ってください:
- 画面左下にあるWindowsスタートボタンをクリックします。
- 検索欄に「設定」と入力し、Enterを押します。
- 設定で、システムを選択します。
- 左側のパネルで、ディスプレイをクリックします。
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拡大縮小とレイアウトでは、ドロップダウンメニューから推奨のスケール設定を選択してください。
- NIアプリケーションが正常に起動するかご確認ください。
6. アンチウイルス設定
稀に、ウイルス対策ソフトウェアがNIアプリケーションの起動を妨害してしまう場合があります。ウイルス対策ソフトウェアを一時的に無効にするか、NIアプリケーションをウイルス対策の例外リストに追加してみてください。
注意:ウイルス対策ソフトウェアの設定についてサポートが必要な場合は、ウイルス対策ソフトウェアのマニュアルを確認するか、ウイルス対策ソフトウェアメーカーにお問い合わせください。
ウイルス対策ソフトウェアで必要な設定を行った後、NIアプリケーションが正常に起動するかご確認ください。
7. 管理者モード
Windowsシステムの設定によっては、アプリケーションを管理者モードで開く必要があります。以下の手順に従ってください:
- デスクトップにあるNIアプリケーションアイコン、もしくはProgram Filesフォルダ内のexeファイルを右クリックします:
C: > Program Files > Native Instruments - プロパティを選択します。
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互換性タブで、管理者としてこのプログラムを実行するにチェックを入れてください。
- OKをクリックして確定します。
- これで、NIアプリケーションは常に管理者モードで実行されます。NIアプリケーションが正常に起動するかご確認ください。
8. オーディオ設定
コンピュータ内蔵のオーディオデバイスと、オーディオインターフェースの各入出力に異なるサンプルレートが設定されている場合、アプリケーションがクラッシュする可能性があります。
オーディオデバイスの入出力すべてで、サンプルレートが同じであることをご確認ください:
- 画面左下にあるWindowsスタートボタンをクリックします。
- 検索欄に「サウンドの設定」と入力し、Enterを押します。
- 左側のパネルで、サウンドをクリックします(下図参照)
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出力のドロップダウンメニューからご使用のオーディオデバイスを選択してください。この例ではKomplete Audio 6 MK2を選択しています。
注意:これらの個別の項目は内蔵サウンドデバイス/オーディオインターフェイスで使用可能なすべての出力を表すため、出力ドロップダウンメニュー内で選択可能なすべての項目に対して、この手順を必ず実行してください。
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ドロップダウンメニューの下にあるデバイスのプロパティをクリックします。
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デバイスのプロパティページで、追加のデバイスのプロパティをクリックします。
- 開いてくるウィンドウ(例:Output 1/2のプロパティ)で、詳細タブを開きます。
- サンプルレートをご確認ください。ここではサンプルレートが2チャンネル、24ビット、44.100 Hz(スタジオの音質)に設定されています。選択した上でOKをクリックします。
- サウンドの設定メインページに戻り、出力ドロップダウンメニューの残りのすべてのデバイス項目に対してこの処理(上記の手順4〜8)を繰り返します。すべての出力とオーディオデバイスに同じサンプルレートを設定してください。
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出力の全項目が完了したら、サウンドの設定メインページの入力のすべての項目に対しても同じ手順を繰り返します。
- NIアプリケーションが正常に起動するかご確認ください。
9. サウンドカード/オーディオインターフェースドライバのアップデート
ご使用オーディオデバイスのドライバとファームウェアについて、製造元のウェブサイトで最新バージョンを確認し、アップデートしてください。
ドライバのインストール後、PCを再起動した上で、NIアプリケーションが正常に起動するかご確認ください。