Kontaktに複数のインストゥルメントをロードして使用する際、それらをAbleton Liveの別々のチャンネルにルーティングすることができます。たとえば、各インストゥルメントに異なるインサート/センドエフェクトを使用したり、Ableton Liveの音量やパンのコントロールを個別に適用したい場合に便利です。
注意:以下の手順は、Kontaktの最近のすべてのバージョンに適用されます。Kontakt 6をご使用の場合は、プラグインとして「Kontakt」を選択し、同じ設定を行ってください。
Kontaktの設定
- Ableton Liveの一つ目のMIDIトラックにKontaktをロードします。
- Kontaktが開いたら、ワークスペースメニューのOutputsにチェックを入れ、Kontakt画面下部に出力エリアを表示させます:
- ミキサー内の+または-ボタンをクリックすることで、ミキサーチャンネルを追加あるいは削除できます。+ボタンをクリックして、使用したい出力チャンネルの数(Quantity)を設定します。この例では、4つの出力チャンネルが作成されます(下図参照)
注意:初めてチャンネルを追加または削除する際、プロジェクトを保存した上でKontaktプラグインを閉じ、再度開くよう促すメッセージが表示されます。
- Soundcard / Host outputオプション(下図参照)では、ドロップメニューから最初にリストされているKt st.1 [1]という項目を選択します:
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これらのオプションのボックスにチェックを入れます:
- Ascending output assignment
- Delete existing channels before creating new ones -
OKをクリックして確定します。
- この設定をテンプレートとして保存したい場合は、Presets / Batch ConfigurationドロップダウンメニューからSave output section preset asを選択してください。
- この設定をKontaktのデフォルト出力状態として設定する場合は、Save current output section state as default forから、目的のフォーマット(例:VST Plugin, All Formatsなど)を選択してください。
- Kontakt 5にいくつかのインストゥルメントをロードします。各インストゥルメントのOutputメニューでは最初に利用可能なKontaktアウトプットチャンネル(デフォルトではst. 1)が設定されています。このエリアをクリックすることで、インストゥルメントのOutput設定を変更できます。ドロップダウンメニューから、st. 2、st. 3など別の出力チャンネルを設定することができます。
- 必要に応じて他のKontaktインストゥルメントについても上記の手順を繰り返してください。
Ableton Liveの設定
- Ableton Liveのミキサーを表示させます。
- Kontaktで新しく作成した出力チャンネルからオーディオを受信するためのオーディオトラックをAbleton Liveで作成します。下図の例では、3つのステレオオーディオトラックが作成されています。
- ここで、Kontaktの出力チャンネルst. 2から受信する一つ目のオーディオトラック(ここでは2 Audioという名前)の入力を設定する必要があります。(デフォルトで、KontaktプラグインがインサートされているインストゥルメントトラックはKontakt出力チャンネルst. 1からのオーディオを受信します)Audio From下部にある一つ目のドロップダウンメニューから、Kontaktプラグインから受信するオーディオトラック(ここでは1-Kontaktという名前)を設定します。
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Audio From下部の2つ目のドロップダウンメニューで、各Kontaktプラグイン出力チャンネルを選択します(例:Kt. st.2/-Kontakt, Kt. st.3/-Kontaktなど):
注意:上図のようにKontaktの出力が表示されない場合は、Abletonプロジェクトを保存した上で再起動してください。
- 次のオーディオトラックのオーディオ入力についても、同じ方法でKontaktから受信するように割り当てます。
- Ableton LiveがKontaktからオーディオを受信できるように、各オーディオトラックのMonitorをInに設定します。
これでKontaktのインストゥルメントを演奏すると、その出力がアサインされているAbleton Liveトラックを通して再生されます。