TRAKTOR 2.11でRemix Decksにステップシーケンサーモードが導入されました。 TRAKTOR KONTROL S8 / D2 / F1ではステップシーケンサーをネイティブにコントロールすることができ、サードパーティ製MIDIコントローラーにもマッピング可能です。
この記事ではTRAKTOR KONTROL F1を使用したステップシーケンサーのワークフローをご案内します。TRAKTOR KONTROL S8/ D2でステップシーケンサーを使用する方法については、こちらの記事をご参照ください。
注意:Remix Decksのステップシーケンサーはループではなく、ワンショットサンプルのみ(キック、スネア、ハイハット、サウンドエフェクトなど)で使用するものとなっております。
KONTROL F1マッピングをロードする
TRAKTOR KONTROL S8 / D2と異なり、TRAKTOR KONTROL F1ではステップシーケンサーのマッピングを手動でロードする必要があります:
- TRAKTOR KONTROL F1が接続され、TRAKTORに認識されていることをご確認ください。
- TRAKTORのPreferences > Controller Managerを開きます。
- Device Setup下部にあるAdd…ボタンを押します。
- ドロップダウンメニューからImport TSI > Native Instruments > F1 Step Sequencer *お好みのDeck*を選択します。下図の例では、Remix Deck CのステップシーケンサーをTRAKTOR KONTROL F1を使用するため、Deck Cのマッピングを選択しています。
これでステップシーケンサーマッピングがロードされ、DeviceのドロップダウンメニューでTraktor.Kontrol.F1.User mappingとして表示されます。
ステップシーケンサーモードに切り替える
注意: TRAKTORのPreferencesで該当するオプションが有効となっている場合にのみ、TRAKTOR KONTROL F1をステップシーケンサーのユーザーマッピングに切り替えることが可能です。 Preferences > Traktor Kontrol F1 > MIDI Mode Typeで、User Mapが選択されているかご確認ください。
- TRAKTOR KONTROL F1がフォーカスしているデッキのデッキ文字をクリックして、Remix Deckが選択されていることをご確認ください。
- Remix Setをロードするか、空のRemix Setにご自身のサンプルを配置した上で、TRAKTOR KONTROL F1のSHIFT+BROWSEを押し、ステップシーケンサーマッピング(ユーザーマッピング)をロードします。これでTRAKTOR KONTROL F1すべてのパッドが同じ色に点灯し、液晶には1から16の数字が表示されます。
- BROWSEボタンを再度押します。この操作は、シーケンサーのサンプルを正しく再生させるために必要となります。
- 最後に、マウスを波形表示に重ねて、4つすべてのサンプルのMUTEボタンが無効となっていることをご確認ください。
- マウスでクリックするかMIDIコントローラーを操作してRemix Deckの再生ボタンを押してください。
これでステップシーケンサーが再生されます。TRAKTOR KONTROL F1の表示と操作については次のセクションでご説明します。
TRAKTOR KONTROL F1でステップシーケンサーを操作する
- 4つのSTOPボタン(下段)のいずれかを押して特定のサンプル(列)を選択し、フォーカスを設定します。対応するボタンが点灯し、現在選択されているサンプルにステップシーケンサーを適用することができます。
- シーケンサーの対応するステップにサンプルを設定するには、パッドエリアでいずれかのパッドを押します。再生ヘッドがそのステップに到達するとサンプルが再生されます。サンプルを削除するには、再度そのパッドを押します。
- 4つのボリュームフェーダーのいすれかを動かして、各サンプル(列)の音量をコントロールします。
- SHIFTボタンを押しながらBROWSEボタンの上にあるエンコーダーを回して、Remix Setの同列に格納されている別のサンプルを選択します。他のサンプルが格納されていない場合、エンコーダーを回しても効果はありません。
- BROWSEボタンの上のエンコーダーを回して、ステップシーケンサーの尺を変更します。(2 stepsが最小で、16 stepsが最大のサイズです)
- SHIFTボタンを押しながら4つあるSTOPボタン(下段)のいずれかを押して、FX UnitからのFX Sendを有効にします。SHIFT + 同じボタンを再度押すとFX Sendが解除されます。エフェクトは現在選択されているサンプル(列)のみに適用されます。
- KONTROL F1の上部にあるFILTERノブを操作してフィルターカットオフを設定します。ノブを中央の位置に戻すとフィルターが解除されます。
- SHIFTボタンを押しながらCAPTUREもしくはTYPEボタンを押して、スウィングパラメータ(パーセンテージ)を増加/減少させます。スウィングの数値はデジタル液晶に表示されます。スウィングパラメータを非表示にするには、SHIFTボタンを離します。
TRAKTOR KONTROL F1上のステップシーケンサー表示
ステップシーケンサーモードの間のTRAKTOR KONTROL F1の表示は、以下の状態を示しています:
デジタル液晶
- 2から16の数字が、現在選択されているサンプル(デフォルトでは8)のステップシーケンサーに設定されたステップの量を示します。
- スウィングパラメータが有効(上記参照)な場合、液晶に1から80の数値を表示することができます。
パッドエリア (LED)
- 16のパッドはステップシーケンサーの各ステップを表します。
- 現在選択されているサンプルと同じ色で薄暗く点灯しているパッドは、設定されていない利用可能なステップであることを示します。
- 現在選択されているサンプルと同じ色で完全に点灯しているパッドは、設定済みのステップであることを示します。
- 黄色に点灯するパッドは、シーケンサーの再生ヘッドの現在の位置を示します。