TRAKTOR 2.11でRemix Decksにステップシーケンサーモードが導入されました。 TRAKTOR KONTROL S8 / D2 / F1ではステップシーケンサーをネイティブにコントロールすることができ、サードパーティ製MIDIコントローラーにもマッピング可能です。
この記事ではTRAKTOR KONTROL S8 / D2を使用したステップシーケンサーのワークフローをご案内します。
注意:Remix Decksのステップシーケンサーはループではなく、ワンショットサンプルのみ(キック、スネア、ハイハット、サウンドエフェクトなど)で使用するものとなっております。
ステップシーケンサーモードに切り替える
- TRAKTOR KONTROL S8 / D2がフォーカスしているデッキのデッキ文字をクリックして、Remix Deckが選択されていることをご確認ください。
- Remix Setをロードするか、空のRemix Setにご自身のサンプルを配置した上で、SHIFT+REMIXを押し、ステップシーケンサーモードに切り替えます。
TRAKTOR KONTROL S8 / D2でステップシーケンサーを操作する
- 4つのボリュームフェーダーのいすれかを動かして、各サンプル(列)の音量をコントロールします。
- ディスプレイ下部の左右にある矢印ボタンを押して特定のサンプル(列)を選択し、フォーカスを設定します。 それに応じてパッドエリアでは色が切り替わり、現在選択されているサンプルのステップシーケンサーをパッドエリアだけでなく、パフォーマンスコントロールでも操作可能となります。
- シーケンサーの対応するステップにサンプルを設定するには、パッドエリアでいずれかのパッドを押します。再生ヘッドがそのステップに到達するとサンプルが再生されます。サンプルを削除するには、再度そのパッドを押します。
- ボリュームフェーダーの隣にあるループエンコーダを回して、ステップシーケンサーの尺を変更します。(1 stepが最小で、16 stepsが最大のサイズです)
- 8ステップ以上の尺に設定した場合は、ディスプレイの右側中央部にある2つのボタンを使用して、ステップの上下間を行き来します。
- ディスプレイの左側中央部にある下側のボタンを押して、SWINGパラメータにアクセスできます。Browseエンコーダでスウィングの数値(パーセンテージ)を増加/減少させます。スウィングパラメータを非表示にするには、同じボタンを再度押します。
- 現在選択されているサンプルのステップシーケンサーをクリアするには、SHIFT+EDITを押します。(すべてのサンプルが削除されます)
パフォーマンスコントロール
ディスプレイ下部にある4つのエンコーダと4つのボタン(ON)で構成されるパフォーマンスコントロールでは、下記の方法でステップシーケンサーを操作することが可能です:
- 1つ目のエンコーダーを回して、Remix Setの同列に格納されている別のサンプルを選択します。他のサンプルが格納されていない場合、エンコーダーを回しても効果はありません。ONボタンを押すことでサンプルがロックされ、アクシデントによる切り替えを防ぐことが可能です。
- 2つ目のエンコーダを操作してフィルターカットオフを設定します。ONボタンを押すことでフィルターが有効となります。フィルターは現在選択されているサンプル(列)のみに適用されます。
- 3つ目のエンコーダではピッチをシフトできます。ONボタンを押すことでピッチシフターが有効となります。ピッチシフターは現在選択されているサンプル(列)のみに適用されます。
- 4つ目のエンコーダではFX UnitからのFX Sendの量をコントロールできます。ONボタンを押すことでエフェクトが有効となります。エフェクトは現在選択されているサンプル(列)のみに適用されます。
TRAKTOR KONTROL S8 / D2上のステップシーケンサー表示
ステップシーケンサーモードの間のTRAKTOR KONTROL S8 / D2の表示は、以下の状態を示しています:
内蔵ディスプレイ
- Remix Setsの名前の隣にSTEPマークが表示され、ステップシーケンサーモードが動作していることを示します。
- 現在選択されているサンプルの波形下部に表示される正方形のグリッドは、4シーケンサーのそれぞれのステップの数を示します。(デフォルトでは8ステップ)
- 白い四角はシーケンサーの再生ヘッドの現在の位置を示します。色の付いた四角はサンプルがセットされた場所を示し、グレイアウトした四角はサンプルのセットされていない場所を示します。
- 特定の列(サンプル波形 + ステップシーケンサー表示)の周りにある長方形の枠は、現在フォーカスされているサンプル(列)を示します。
パッドエリア(LED)
- 8つのパッドは(デフォルトの)8ステップシーケンサーの各ステップを表します。
- 現在選択されているサンプルと同じ色で薄暗く点灯しているパッドは、設定されていない利用可能なステップであることを示します。
- 現在選択されているサンプルと同じ色で完全に点灯しているパッドは、設定済みのステップであることを示します。
- グレイアウトしているパッドは、利用可能なステップの現在の長さが8以下であることを示します。(例:シーケンサー長さが7ステップであるため、8つ目のパッドがグレイアウトとなる)
- 白く点灯するパッドは、シーケンサーの再生ヘッドの現在の位置を示します。