Maschine 3 とは?
Maschine は、グルーブボックス風のビートメイクやサンプリングと、DAW の機能を融合させたハイブリッドな音楽制作プラットフォームです。直感的かつスピーディにトラックやビートを作成・パフォーマンスでき、アイデアを完成形へと仕上げるために必要なものがすべて揃っています。クイックスケッチから本格的なトラック制作まで、幅広い用途に最適です。
Maschine 2 ソフトウェアは 2012 年にリリースされ、その後も継続的にメンテナンスとアップデートが行われています。
Maschine 3 ソフトウェアでは、ステム分離機能、MIDI 編集ワークフローの改良、シーンごとのテンポ調整機能、Kontrol S-Series MK3 との基本的な連携機能など、多くの改良が導入されています。さらに、新たに革新されたライブラリ「Maschine Central」がバンドルされており、これまで以上に豊富なサウンド、リズム、プリセットが収録されています。
利用可能なバージョンは?
Maschine 3 には、お客様のニーズに応じて 3 つのバージョンがあります。お住まいの地域での価格情報については、製品ページをご確認ください。
バージョン | 何が含まれていますか? | どのような用途に最適ですか? |
Maschine 3 |
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新しいソフトウェア機能にはアップグレードしたいが、不要な追加サウンドには料金を支払いたくない Maschine 2 ユーザー向け。 |
Maschine Central |
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新しいソフトウェア機能には料金を支払いたくないが、追加サウンドにはアクセスしたい Maschine 2 ユーザー向け。 |
Mashine 3 Bundle |
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ソフトウェアとサウンドの両方がもたらすクリエイティブな可能性を活用したい Maschine 2(または新規)ユーザー向け。 |
Maschine 3 ソフトウェアの主な新機能は何ですか?
注:新機能の詳しい解説については、紹介動画またはマニュアルをご覧ください。
機能 | できること |
Stem separation (ステム分離) |
任意のオーディオファイルを、ボーカル、ベース、ドラム、その他の楽器に分離し、より高度なサンプリングが可能になります。iZotope の伝説的な RX テクノロジーを搭載。 使用方法:
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Bounce in place |
重要なワークフロー強化機能で、Sound スロットをオーディオとして書き出す(プラグイン処理をリアルタイムでレンダリング)ことができます。これにより CPU 負荷を軽減するだけでなく、そのオーディオをさらにオーディオ編集(例:Sampler を使用した加工)に活用できるようになります。CPU の制約を気にせず、より幅広いクリエイティブな可能性を追求できます。 使用方法:
または:
注意:この機能は現時点ではスタンドアロンモードでは使用できません。 |
圧縮ファイル形式のサポート |
より柔軟なオーディオ編集を実現するため、ユーザーは MP3、MP4、FLAC、OGG 形式のファイルをインポート/ロードできるようになりました。 |
シーンごとのカスタムテンポ |
トラック全体の展開やライブパフォーマンスをより細かくコントロールするために、シーンごとにカスタムテンポを設定することができます。これにより、各セクションに異なる印象や効果を持たせることが可能になります。 使用方法:
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新しい MIDI 編集ツール |
Split(分割)、Join(結合)、Erase(削除)、MIDI ノートのミュート(個別または複数選択)、さらにパターンエディターで使用できる Point ツールや Pencil ツール、コンピューターキーボードからの MIDI 入力など、充実した MIDI 編集機能が搭載され、Maschine 2 よりもはるかに細やかな作曲コントロールが可能になりました。 また、ノート操作時に MIDI ノートのプレビュー音も確認できるようになっています。 これらのツールを使用する際のキーボードショートカットは以下の通りです:
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Kontrol S-Series MK3 との基本的な連携 |
この基本的な連携機能は、Maschine 3 のスタンドアロンアプリケーションに対応しており、キーボードと Maschine 3 のトランスポートコントロールの統合、完全統合された Play Assist 機能、さらにキーボード上のディスプレイと操作から Maschine モジュールや数千の NKS パートナー製プラグインをコントロールすることが可能です。 ※ この機能は今後、Maschine 3 のプラグイン版にも追加される予定です。 |
プラグインホスティングの改善(HiDPI プラグインのサポート) |
Maschine のすべての内部モジュールおよびホストされたプラグインは、フローティング表示、サイズ変更可能、HiDPI 対応のウィンドウとして開き、並べ替えることができるようになりました。 ※ 一部の OS や DAW 環境では、正しい設定が必要な場合があります。詳しくはこちらの記事をご参照ください。 |
Ableton Link 最新バージョンのサポート | これには、以前から多くのリクエストが寄せられていた Ableton Link との Start / Stop 機能の連携サポートも含まれています。 |
再生ヘッドを正しくゼロ位置にリセットする機能 |
ハードウェアのStopボタンを 2 回押すことで、再生ヘッドがゼロ位置にリセットされます。 |
32 チャンネル対応の拡張入出力サポート |
これらは、16 ステレオチャンネルとしても、32 モノラルチャンネルとしても使用可能です。 |
Maschine 3 の互換性
システム要件はこちらの製品ページでご確認いただけます。
Maschine 3 ソフトウェアはハードウェアなしでも動作しますが、以下の Maschine コントローラーとも連携して使用できます:
- Maschine Jam
- Maschine Mikro MK3
- Maschine MK3
- Maschine Studio
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Maschine+(コントローラーモード)
- Maschine+ のスタンドアロンモードでの互換性は、できるだけ早く追加予定です。現在のところ、Maschine+ で Maschine 2 フォーマットで作成されたプロジェクトは Maschine 3 で開くことが可能ですが、その逆はまだ対応していません。
対応している Kontrol キーボードコントローラー:
- Kontrol M-シリーズ
- Kontrol A-シリーズ
- Kontrol S-シリーズ MK2
- Kontrol S-シリーズ MK3
新しい Maschine Central ライブラリには何が含まれていますか?
Maschine Central は完全に再設計されたライブラリで、あらゆるジャンルの音楽制作に必要なものが揃っています。また、単体購入も可能です。収録内容には、Massive、Monark、Prism のプリセット、700 を超えるドラムサウンド、さらに 114 種類のマルチサンプリング Kontakt インストゥルメントが含まれます。
- 114 マルチサンプリング Kontakt インストゥルメント
- 36 Bassシンセ プリセット
- 36 Polysynth プリセット
- 43 ドラムシンセ プリセット
- 43 Massive プリセット
- 29 Monark プリセット
- 17 Reaktor Prism プリセット
- 31 ヒップホップ キット
- 35 エレクトロニック キット
- 15 メロディック キット
- 9 ポップ キット
- 9 トラップ & ドリル キット
- 4 ドラムンベース キット
- 7 プロジェクト