この記事では、Mac環境でKOMPLETE KONTROL SシリーズMK2キーボードを使用するためにAbleton Liveを設定する方法について解説します。
Ableton Liveを別のOSやKOMPLETE KONTROLキーボード用に設定する場合は、対応するリンクをクリックしてください:
- KOMPLETE KONTROL S-Series MK2 (Windows)
- KOMPLETE KONTROL S-Series MK1 (Mac)
- KOMPLETE KONTROL S-Series MK1 (Windows)
- KOMPLETE KONTROL A-Series
- KOMPLETE KONTROL M32
Liveのバージョンによって設定手順が異なります。ご使用のLiveのバージョンの手順に従ってください:
Ableton Live 10
ここで解説する機能には、Live 10.1以降とKOMPLETE KONTROL 2.1.2以降が必要となります。
注意:Ableton Live 10.0.xをご使用の場合は、Ableton Live 9の設定手順に従ってください。
- SシリーズMK2キーボードをコンピュータに接続します。
- Liveを起動し、環境設定のLink MIDIを開きます。
- 空いているコントロールサーフェススロットに、ドロップダウンリストからKomplete Kontrol SMK2を選択します。
- 入力と出力にはKomplete Kontrol DAW -1を選択してください。
ホストインテグレーション機能の使用方法については、本記事下部にリンクされている「KOMPLETE KONTROL S-Series MK2 DAW Shortcut Sheet」をご参照ください。
Ableton Live 9
ここで解説する機能には、Ableton Live 9.2.3以降とKOMPLETE KONTROL 1.9.0以降が必要となります。
LiveをKOMPLETE KONTROL SシリーズMK2用に設定するには以下の4つの手順が必要となります:
1. MIDI Remote Scriptのインストール
このセクションでは、KOMPLETE KONTROLのMIDI Remote ScriptをAbleton LiveのMIDI Remote Scriptディレクトリにコピーする方法を解説します。これによってAbleton LiveはKOMPLETE KONTROLをコントロールサーフェスとして認識するようになります。
- Ableton Liveが起動していないことをご確認ください。
- 以下のフォルダを参照します:
Macintosh HD > ライブラリ > Application Support > Native Instruments > Host Integration > Ableton Live - 「_NativeInstruments」フォルダと「Komplete_Kontrol_Mk2」フォルダをコピーします。
- アプリケーションフォルダを開いてLiveのアプリケーションアイコンを右クリックし、パッケージの内容を表示をクリックします。
- パッケージ内のContents > App-Resources > MIDI Remote Scriptsフォルダを参照します。
- コピーしておいたフォルダを「MIDI Remote Scripts」フォルダ内にペーストします:
2. KOMPLETE KONTROL Instrument Racksのインストール
このステップでは、Ableton Liveユーザーライブラリに必要なKOMPLETE KONTROL Instrument Rackファイルをコピーする方法を解説します。これによって、Ableton LiveはKOMPLETE KONTROLインストゥルメントラックを認識し、ブラウザに表示されるようになります。
- 以下のフォルダを参照します:
Macintosh HD > ライブラリ > Application Support > Native Instruments > Host Integration > Ableton Live - 「Komplete Kontrol VST.adg」と「Komplete Kontrol AU.adg」この2つのファイルを選択してから右クリックし、2項目をコピーを選択します。
- adgファイルをAbleton LiveのInstrument Rackフォルダ内にペーストします。デフォルトで、このフォルダは以下の場所にあります:
Macintosh HD > ユーザ > *ユーザ名* > ミュージック > Ableton > User Library > Presets > Instruments > Instrument Rack
3. KOMPLETE KONTROL SシリーズキーボードでKOMPLETE KONTROLを使用するためにLiveを設定する
MIDIリモートスクリプトとインストゥルメントラックファイルが正しい場所にコピーできたら、Ableton Liveの環境設定でKOMPLETE KONTROLをコントロールサーフェスとして設定します。
- Ableton Liveを起動します。
- 環境設定のLink / MIDIタブを開きます。
- 空いているコントロールサーフェススロットに、ドロップダウンリストからKomplete Kontrol Mk2を選択します。
- 入力と出力にはKomplete Kontrol DAW -1を選択してください。
- Ableton Liveの環境設定のFile / Folderタブをクリックし、Audio Unitを使用するとVSTシステムフォルダを使用するがオンになっていることをご確認ください。オフになっている場合は、オンにした後、スキャンボタンをクリックして再スキャンを実施してください。この手順を省略した場合、KOMPLETE KONTROLが正常にAbleton Liveにロードされませんのでご注意ください。Ableton Liveにおけるプラグイン管理の詳細につきましては、こちらの記事をご参照ください。
4. LiveでKOMPLETE KONTROLをロードする
Ableton LiveでKOMPLETE KONTROLをロードするには、KOMPLETE KONTROL Instrument Rackを空のMIDIトラックにドラッグします。KOMPLETE KONTROL Instrument Rackは下記の名称になります:
- Komplete Kontrol VST.adg (VSTプラグインフォーマット)
- Komplete Kontrol AU.adg (Audio Unitsプラグインフォーマット)
これはAbleton Liveブラウザ上の次の場所に表示されます:
Instruments > Instrument Rack
ここではPlug-insからVSTのKomplete Kontrolをロードするのではなく、InstrumentsからInstrument RackのKomplete Kontrolをロードしていることをご確認ください。正しくロードしていない場合、こちらの記事の問題が発生することがあります。
重要事項:同じAbleton Liveプロジェクトファイルの中で、KOMPLETE KONTROLのAUとVSTを混在させないでください。プロジェクト内のすべてのインスタンスで同じプラグインフォーマットを使用してください。そうでない場合、自動トラックフォーカスが正常に動作しませんのでご注意ください。