この記事では、MASCHINEにロードされたメロディー楽器を、ホストシーケンサー上のMIDIノートでトリガーする方法について解説します。MIDIノートでドラムキットをトリガーしたい場合は、こちらの記事をご参照ください。
Ableton上の2つのMIDIトラックによってトリガーされるMASCHINEの二つのインストゥルメンツを設定する手順で解説します。一度原則を理解すれば、最大で16のMIDIトラックを追加して、一つのMASCHINEにロードされた16のインストゥルメンツ(使用可能なMIDIチャンネルが16個であるため)をコントロールすることも可能です。
このワークフローではホストシーケンサーとしてAbleton Liveを使用していますが、同じ設定で他のシーケンサー上のMIDIノートにMASCHINEを反応させることも可能です。
MASCHINEの設定
まず、2つのインストゥルメントをMASCHINEのSoundスロットにロードし、異なるMIDIチャンネルに対応するように設定する方法を見てみましょう。
MASCHINEで一つ目のインストゥルメントを設定する
- Abletonで新規MIDIトラックを作成してMASCHINE 2プラグインをロードし、MASCHINEトラックのパラメータを以下のように設定します:
- MIDI FromはAll Ins(複数のMIDIチャンネルからMIDIを受信するため)とAll Channelsのままにします。
- MonitorはOffのままにします。
- MIDI FromはAll Ins(複数のMIDIチャンネルからMIDIを受信するため)とAll Channelsのままにします。
- MASCHINEブラウザのInstrumentsセクションから、一つ目のSoundスロットにSoundをロードします。ここではMonarkのBasixを選択してドラッグし、一つ目のSoundスロットにロードしています。
- チャンネルアイコンをクリックしてSOUNDのInputを選択し、MIDIタブを開きます。
- SourceではHostを選択します。
- このインストゥルメントはMIDIチャンネル1のみに反応させたいため、Channelでは1を選択します。Thruは有効のままにします。これで一つ目のインストゥルメントはホストから送られるMIDIチャンネル1のノートに反応するよう設定されました。
MASCHINEで二つ目のインストゥルメントを設定する
- MASCHINEブラウザのInstrumentsセクションから、二つ目のSoundスロットに二つ目のSoundをロードします。ここではMonarkのOrgan Cを選択してドラッグし、二つ目のSoundスロットにロードしています。
- チャンネルアイコンをクリックしてSOUNDのInputを選択し、MIDIタブを開きます。
- SourceではHostを選択します。
- このインストゥルメントはMIDIチャンネル2のみに反応させたいため、Channelでは2を選択します。Thruは有効のままにします。これで二つ目のインストゥルメントはホストから送られるMIDIチャンネル2のノートに反応するよう設定されました。
AbletonでMIDIトラックを設定する
続いて、様々なMIDIチャンネルを通してMASCHINEにロードしたインストゥルメンツにMIDIを送信するためにAbletonのMIDIトラックを設定する方法を見てみましょう。
二つ目のMIDIトラックを設定する
- 二つ目のMIDIトラックを作成し(一つ目のMIDIトラックにはMASCHINEが含まれています)、MASCHINEにロードした一つ目のSoundにMIDIを送信するように設定します:
- MASCHINEがロードされているMIDIトラックのMIDI toを確認します。下図の例では1 - Maschine 2を選択しています。
- MIDIを送信するMIDIチャンネルを選択します。 ここでは、1 - Maschine 2を選択してMIDIをチャンネル1に送ります。
- このMIDIトラックを使用して、MASCHINEにロードした一つ目のSoundをコントロールできるようになりました。クリップに含まれるMIDIノートを再生するか、MIDIキーボードを演奏してください。(下記の章設定を使用するをご参照ください)
3つめのMIDIトラックを使用する
- 3つ目のMIDIトラックを作成し、MASCHINEにロードした2つ目のSoundにMIDIに送信するよう設定します:
- MASCHINEがロードされているMIDIトラックのMIDI toを確認します。
- MIDIを送信するMIDIチャンネルを選択します。ここではOutput Typeとして1-Maschine 2を、Output Channelとして2-Maschine 2を選択しています。
この3つ目のMIDIトラックを使用して、MASCHINEにロードした二つ目のSoundをコントロールできるようになりました。クリップに含まれるMIDIノートを再生するか、MIDIキーボードを演奏してください。(下記の章設定を使用するをご参照ください)
設定を使用する
MASCHINEにロードされたインストゥルメンツをトリガーするには、クリップに含まれるMIDIノートを再生するか、MIDIキーボードを演奏してください。
- MIDIクリップを再生してMASCHINEにロードされた2つのインストゥルメントをトリガーする場合は、下図のスクリーンショットのように、MIDIトラックのMonitorをOffのままにしておきます。
- MIDIキーボードでMASCHINEにロードされているインストゥルメンツをコントロールしたい場合は、MIDI TrackのMonitorをInに設定します。下図のスクリーンショットでは、MASCHINEにロードされた2つ目のインストゥルメントをMIDIキーボードでコントロールしているため、このMIDIトラックのMonitorをInに設定しています。