これは、Native Instrumentsオーディオインターフェースのオーディオ設定を最適化するための基本的なガイドです。
オーディオアプリケーションで使用するためのコンピュータの最適化に関するより詳細なガイドについては、ページ下部にリンクされた最適化に関する記事をご参照ください。
ご使用オーディオインテーフェースを最適化する設定の詳細については、以下のセクションをクリックして展開し、ご確認ください。
Audio設定の調整
DAWのオーディオ設定には、Audio Driver、Device、Sample Rate、Bufferなど、常に共通の設定があります。ここでは例としてMaschineのPreferencesを使用してKOMPLETE AUDIO 6 Mk2を設定します。
注意:この設定は、他のNIオーディオインターフェイスデバイスを使用する場合も同様です。
1. Driver
これは、コンピュータのOSとKomplete Audioデバイス間の通信を担当するものです。Macの場合、これはCoreAudioのみの設定となります。WindowsコンピュータではASIOを選択してください。ASIOを選択するオプションがない場合は、こちらの記事をご参照の上、Komplete Audio用のASIOドライバをインストールするための手順に従ってください。
2. Device
ここでは使用するオーディオインターフェースを選択します。Macの場合、ご使用の製品に応じてKomplete Audio 1, 2または6を選択してください。Windowsでは、Komplete Audio ASIO Driverを選択してください。
3. Sample Rate
Sample Rateは録音と再生のオーディオ品質を定義します。サンプルレートが高いほど音質は良くなります。44100HzのサンプルレートはCD品質に相当します。プロ用途のオーディオ機器では、48000Hzのサンプルレートが一般的です。より高いサンプルレートを選択すると、音質をさらに向上させることができますが、コンピュータの負荷も高くなります。
4. Buffer Size / ASIO Config
Buffer Sizeは、オーディオアプリケーションがオーディオ信号を処理するための時間を設定します。上図のWindowsでMaschineを使用している例では、Open Panelオプションを開くことでBuffer Sizeを調整できます。Macでは下図のように直接Buffer Sizeを調整できます:
デフォルトで、Buffer Sizeは512サンプルに設定されています。
この設定の最適化については、以下のセクションをクリックして展開し、ご確認ください。
Buffer SizeとLatency
音楽はリアルタイムで演奏されるため、ミュージックアプリケーションはリアルタイムの演奏を演奏し記録するのに必要な計算に決して及びません。このため、すべての計算を完了するのに十分な時間をコンピュータに提供するバッファを使用します。 これにより、録音と再生の間にレイテンシーと呼ばれる短い遅延が発生します。
弊社では128、256、512、または1024のいずれかの値を使用することをお勧めします。オーディオ制作専用のコンピュータでは低い値を選択することができるかもしれません。レコーディング中のレイテンシーを減らすために、128のような低いバッファサイズを使用することをお勧めしますが、多くのプラグインを使用してミックスする場合、コンピュータにより多くの処理時間を与える必要があるため、1024のバッファサイズがより適しています。ほとんどのレコーディングやミキシングに適した中間の数を設定したい場合は、256または512で十分です。
バッファサイズは、ミュージックアプリケーションのオーディオ設定で設定できます(上図参照)バッファサイズを設定する際の目標は、クリーンなオーディオ再生と録音を可能とする最小値を見つけることです。これにより、レイテンシーを最小限に抑えることができるため、ソフトウェア音源の演奏やタイトな録音の作成が容易になります。
オーディオインターフェースからの出力音が歪んでしまうか音飛びしてしまう場合は、Buffer Sizeを高めの数値に設定してください。オーディオ再生がクリーンな場合は、低い数値で試してもかまいませんが、多くのエフェクトやインストゥルメントを追加する場合には、バッファサイズを増やす必要があるかもしれません。
CPU負荷とオーディオの再生
コンピュータの負荷が高くなるほど、オーディオの再生に悪影響を及ぼします。上記のSample RateやBuffer Sizeなどの設定は、最高のパフォーマンスを得るための設定に役立ちます。ただし、コンピュータはオーディオに関係のない他のタスクも実行しているため、CPUの負荷も増大します。以下の記事では、オーディオアプリケーションを使用するためにコンピュータを最適化する方法について詳しく解説しています。