一つのKontaktに複数の音源をロードして使用する場合、各音源をPro Toolsの個別のチャンネルにルーティングすることができます。これにより例えば、各音源に対し異なるインサート/センドエフェクトを使用したり、Pro Toolsのボリュームとパンコントロールを個別に適用したりすることができます。
パラアウト用にKontaktとPro Toolsを設定するには、以下の手順に従ってください:
- Pro Toolsでインストゥルメントトラックを作成します。
- このトラックにKontaktをインサートします。下図の例ではKontakt (Stereo)を選択しています:
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Kontaktが開いたらPanelアイコンをクリックしてOutputsを選択し、Kontakt画面下部にある出力エリアを表示します。
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ミキサー内の+または−ボタンをクリックして、ミキサーチャンネルを追加あるいは削除します。 各チャンネル下部にあるボタンは、現在のKontakt出力チャンネルの割り当てを表します。このボタンをクリックして、Kontaktのchannel output configurationウィンドウを開き、各チャンネルの信号パスの行先を設定します。
- 各Kontaktチャンネルが、Pro Tools内のどの物理出力に該当するのか特定します。上図の例では、st. 1(ステレオチャンネル)という名前の一つ目のチャンネルが、plugin out #1(左チャンネル)とplugin out #2(右チャンネル)に割り当てられています。二つ目のチャンネルst. 2をplugin out #3 (左チャンネル)とplugin out #4 (右チャンネル)に割り当ててください。必要に応じて、Kontaktの残りのミキサーチャンネルに対してこの設定を行います。
注意:Pro Toolsにおいて、物理出力チャンネルはplugin out #1, plugin out #2といったように表記されますが、この表記名はご使用のDAWによって異なります。
重要事項:追加の出力(st. 2, st. 3, st. 4など)が表示されない場合は、こちらの記事の手順に従ってください。
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設定完了後、Presets / Batch Configurationドロップダウンメニュー内のSave output section preset asをクリックして、この新しいKontaktミキサー出力設定をプリセットファイルとして保存します。
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新しく作成した出力セクションプリセットを、KontaktのAAXプラグインのデフォルト出力状態として設定します。
- いくつかの音源をKontaktにロードします。各音源のOutputメニューは、デフォルトで最初に使用可能なKontakt出力チャンネルst. 1に設定されます。このエリアをクリックすると、各音源のOutput設定を変更できます。ドロップダウンメニューが表示され、音源ごとに異なる出力チャンネル(st. 2、st. 3など)を設定できます。
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Pro Toolsで、Kontaktの新しく作成された出力チャンネルからオーディオを受信するための追加のオーディオトラックを作成します。この例では、3つのステレオオーディオトラックを作成しています。
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Pro Toolsのミキサーで、Kontaktの出力チャンネルst. 2から受信する一つ目のオーディオトラック(ここではKontakt 1という名前)のオーディオ入力を割り当てます。
注意:デフォルトで、Kontaktプラグインを含むインストゥルメントトラック(ここではKontaktという名前)は、Kontakt出力チャンネルst. 1からオーディオを受信します。
次のオーディオトラックでもKontaktの出力チャンネルst. 3, st. 4から受信する残りのオーディオ入力を割り当てます。 -
Pro ToolsがKontaktからオーディオを受信できるように、各オーディオトラックでトラックインプットモニターを有効にします。
これでKontaktでインストゥルメントを演奏すると、オーディオがPro Toolsの各オーディオトラックに出力されます。