KONTAKTに複数の音源をロードして使用する場合、それらをReaperの別々のチャンネルにルーティングすることをお勧めします。例えば、異なるインサート/センドエフェクトを使用したり、Reaperのボリュームとパンコントロールを各音源に個別に適用したりする場合です。パラアウトで使用するためにKONTAKTとReaperを設定するには、以下の手順に従ってください:
注意:以下の手順は、KONTAKTの最近のすべてのバージョンに適用されます。KONTAKT 6をご使用の場合は、プラグインとして「Kontakt」を選択し、同じ設定を行ってください。
KONTAKTのOutputセクションを設定する
- KONTAKTのVSTプラグインをReaperにロードします:
Track > Insert virtual Instrument on new track
この例では、VSTi:Kontakt (Native Instruments GMBH) (64 out)が選択されています。プラグインメニュー下部にある検索バーを使用して、KONTAKTにすばやくアクセスします。
注意:KONTAKTのVSTiがインサートされると、ReaperはこのBuild Routing Confirmationウィンドウ(下図)を表示します。これは、ReaperがMixerで50を超えるオーディオチャンネルを作成するように促すものであるため、ここではお勧めしません。この例では、Noをクリックします。
- KONTAKTが開いたら、KONTAKTのWorkspaceメニューのOutputsにチェックを入れ、Outputsセクションを表示します。
- ウインドウ下部にOutputセクションが表示されます。「+」ボタンをクリックし、Outputsオプションダイアログを表示します。
- Quantityフィールドでは数をクリックしたままマウスを上下にドラッグし、追加したい新規マスターチャンネルの数を選択します。Number of channelsは新たに作成するチャンネルがモノラルの場合は1、ステレオの場合は2に設定してください。この例では、ステレオアウトプットチャンネルを合計8つにするため、Quantityを8に、Number of channelsを2に設定します。
- Soundcard / Host outputドロップダウンメニューではst. 1 [1]を選択します。
- 以下のボックスにチェックを入れます:
- Ascending output assignment
- Delete existing channels before creating new ones
- Make this your default configuration
OKをクリックして確定します。 - ここまでの設定が正しく行われていれば、Output Configuration was saved as defaultというメッセージが表示されますので、OKをクリックします。
これでKONTAKTのOutputsセクションには8つのマスターチャンネルアウトプットが表示され、それぞれがReaperの異なるステレオアウトプットにルーティングされます。
ReaperでKONTAKT用のインストゥルメントアウトプットチャンネルを作成する
- ReaperでMixerを表示します。
- 新規に8つのReaperトラックを作成します:
Insert > Multiple tracks... - ReaperのMixerには、KONTAKTソフトウェアインストゥルメントトラック/チャンネルに加えて、8つの新しいチャンネルが表示されます。
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重要:KONTAKTインストゥルメントトラック/チャンネルのROUTINGメニューを開き、Master Sendを無効(チェックを外す)にします。これは、KONTAKTソフトウェアインストゥルメントトラックでのみ必要です。
- 新しい各オーディオトラックの入力をそれぞれのKONTAKT出力チャンネルに割り当てます。新しい各オーディオトラックのROUTINGタブで、Routingダイアログボックスが開きます。Receivesセクションを使用して、KONTAKTをオーディオソースとして割り当てます。
- RoutingダイアログボックスにAudioドロップメニューが表示されます。これを使用して、利用可能な各KONTAKT出力チャンネルを新しいReaperオーディオトラックにルーティングします。
注意:KONTAKT出力チャンネル(例:1/2、3/4、5/6など)は、Routingダイアログボックス(上図)のStereo Source、または(New Channels on Sending Track) > Stereo sourceサブメニューから選択できます。必ず両方のエリアをチェックしてください。
KONTAKTで音源ごとに別々のアウトプットを割り当てる
- KONTAKTにロードした各音源に別々のアウトプットを割り当てます。ラックに音源をロードすると、デフォルトでは最初のステレオアウトプットst.1に自動的に割り当てられます。音源ごとにアウトプットを変更するには、ヘッダーにあるOutputセクションをクリックし、アウトプットを変更してください。この例では、Retro Maschinesをst.2 [2 ch. routed 3|4]という名前の2つ目のステレオアウトプットにに割り当てています。
- ラックにロードしたすべての音源に対してこの設定を繰り返し、それぞれのステレオアウトプットを選択してください。
これでKONTAKT音源を再生すると、オーディオはKONTAKT出力が割り当てられているReaperトラックを介してルーティングされます。