この記事では、Ableton Liveで外部シンセサイザーとMASCHINE Auto Samplerを使用する方法を解説します。
注意:Auto Samplerは MASCHINE 2.15.0以降で利用できます。
オーディオとMIDIのハードウェア設定
この例では、オーディオとMIDIインターフェースの両方として機能するMASCHINE MK3が使用されています。外部シンセサイザーは、オーディオおよび MIDIケーブル接続を使用します。
- MASCHINE MK3をご使用でない場合は、オーディオ/MIDI インターフェースが接続され、電源が入っていることをご確認ください。
- 外部シンセサイザーのOutputからMASCHINE MK3背面パネルのLINE INポートにオーディオケーブルを接続します。
- MASCHINE MK3のMIDI OUTから外部シンセサイザーのMIDI INポートにMIDIケーブルを接続します。
Ableton LiveとMASCHINEのハードウェア設定
Abletonの環境設定を開き、AudioおよびMIDIインターフェースを有効にします。
この設定は、ご使用のオーディオおよび MIDIインターフェースによって異なります。この例では、MASCHINE MK3がAudioとMIDI Input / Outputデバイスの両方として有効になっています。
注意:オーディオとMIDI設定の詳細については、Ableton Liveのマニュアルをご参照ください。
Ableton LiveでオーディオとMIDIトラックを設定する
MIDIトラックの設定
- Liveを起動し、MASCHINEをMIDIトラック (例: 1 Maschine 2) にロードします。
- 外部シンセサイザー用に別のMIDIトラック (例: 2 MIDI)を作成します。MIDI From下部で、MASCHINEプラグインを含むトラック (例: 1-Maschine 2)を選択します。これにより、シンセサイザートラックが MASCHINEプラグインからのMIDIを受信できるようになります。
- 同じ外部シンセトラック (2 MIDI) で、1-Maschine 2直下の入力チャンネルを選択します。この例ではMaschine 2が選択されています。
- 同じ外部シンセトラック (2 MIDI) で、MIDI To下部からMIDI インターフェースを選択します。 この例ではMaschine Mk3が選択されています。これにより、MIDIが外部シンセサイザーに送信されます。
- 外部シンセサイザーのMIDIチャンネルを選択します。
- 外部シンセサイザーのMIDIトラックを録音可能にします。
オーディオトラックの設定
- Audioトラックを作成し、Audio FromでExt. Inを選択します。
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Ext. In直下で、外部シンセサイザーから信号を受信しているオーディオインターフェースの入力を選択します。 この例では、インプットペア1/2が選択されています。
注意:シンセサイザーのオーディオ出力に応じて、オーディオトラックのステレオペアまたは単一のモノラル入力を選択してください。
- Audio To下部で、MASCHINE がロードされているインストゥルメントトラック (つまり 1-Maschine 2) を選択します。これにより、シンセサイザーのオーディオがMASCHINE に送信されます。
- 1-Maschine 2直下で出力チャンネルを選択します。この例では、Maschine In 1が選択されています。
- 最後に、このオーディオ トラックのMonitorをInに設定します。
MASCHINE Auto Samplerの設定
これは、基本的なオートサンプラー機能に必要な最小限の設定です。解説または言及されていないパラメーターには、オプションの構成があります。
- MASCHINEプラグインの画面を開き、サウンドスロット (例: Sound 1) を選択します。
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サンプル波形アイコンをクリックし、RECORDING > MODEをAutoに設定します。
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INPUT > SOURCEを外部オーディオソースに設定します;
- ステレオ出力のシンセサイザーをご使用の場合、Ext. Sterを選択してください。
- モノラル出力のシンセサイザーをご使用の場合、Ext. Monoを選択してください。
注意:モノラル出力シンセサイザーをご使用の場合は、オーディオインターフェースの対応する (左または右) 入力端子からオーディオを受信するようにINPUTを設定してください。
- INPUT > MIDI TOをHostに設定します。
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INPUT > CHANNELを外部シンセサイザーのMIDI入力チャンネルに設定します。
注意:通常、これはMIDIチャンネル1ですが、使用可能な16のMIDI チャンネルのいずれかで受信するようにシンセを設定できます。
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NOTE MAP > KEY LOおよびKEY HIを、キーマップにまたがるノート値の範囲に設定します。この例では、KEY LOはC1、KEY HIはC6です。
注意:これは、ご使用シンセのノート範囲によって異なる場合(例えば外部サンプラーまたはドラム マシンからノートをキャプチャする場合)があります。
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サンプリング中に外部楽器の音声を聞くには、MONITORをOnに設定します。
Auto Samplerの使用
- サンプリングしたい外部シンセサイザーにプリセットをロードします。
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Startをクリックして、Auto Sampler処理を完了させます。Auto Samplerの進行状況には、現在キャプチャされているノート (C1、C#1、D1など) が表示されます。
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完了したら、MASCHINEがロードされているDAWトラックを録音可能にし、MIDIキーボードで Auto Sampledインストゥルメントを演奏します。
注意:MASCHINEコントローラのKEYBOARDボタンを押してサンプルを再生することもできます。
インストゥルメントを保存する
Auto Samplerインストゥルメントを保存する最も簡単な方法は、DAWプロジェクトを保存することです。または、Auto Samplerインストゥルメントファイルを MASCHINEのサウンドファイルとして保存することもできます。以下の手順に従って、インストゥルメントを保存してください。
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MASCHINEのSOUND レベルで、Auto Samplerインストゥルメント (例:Sound 1) を含むSoundスロットを右クリック (またはCTRL+クリック) し、Saveをクリックします。
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Save Asウィンドウを使用して、インストゥルメントファイルに名前を付けます。 デフォルトでは、MASCHINEの書類(ドキュメント)フォルダ (macOS および Windows) に保存されます。
*システムドライブ* > ユーザ > *ユーザ名* > 書類(ドキュメント) > Native Instruments > Maschine 2 / 3 > Sounds
注意:サンプルは、Maschineドキュメント内のRecordingsフォルダに保存されます。 サンプルのコピーをSoundsフォルダに保存するには、次の手順を実行する際にSave with Samplesを選択してください。
追加の設定
このガイドでは、基本的なAuto Sampler機能の使用例を解説しましたが、シンセサイザーパッチと演奏方法に基づいて、これらのオプションを構成する方法は多数あります。
Auto Samplerの追加設定
MASCHINEのAuto Samplerと利用可能なすべてのセットアップオプションの詳細については、オンラインのMASCHINE PDFマニュアルのSampling and Sample Mapping章にある*Auto Samplerセクションをご参照ください。ここでは、ループ ポイント、ノートの長さ、ベロシティレベルなどを設定するためのすべてのAuto Samplerオプションの詳細がご確認いただけます。
上記手順と併せてマニュアルの詳細を確認することで、Auto Samplerインストゥルメントを調整するのに役立ちます。
*注意:マニュアルのこの部分は、すべてのMASCHINEハードウェアモデルに適用されます。